「山吹升麻」   バラ科ヤマブキショウマ属
「ヤマブキショウマ」       北海道阿寒郡 鶴居村にて (2003.6.26)
北海道・本州・四国・九州の山地草原や林縁に自生、6〜8月頃茎先に白〜淡黄色の花を付ける。

花は長さ10~30cmの複総状円錐花序に多数集まって付け、花柄の長さ約2mmで花の大きさ
2〜4mmと小さく、極く小さなヘラ形花弁5枚。

雌雄異株の多年草で雄株は雄蕊20~30個が長く花弁より飛び出し目立ち、雌株は子房が3個の
雌蕊が3個で萼片は5裂し歯状に尖る。

根径は太く分枝してしばしば小群生をし、茎の高さ30〜100cmとなり、葉は互生し2回3出
複葉の小葉9枚の構成で小葉は卵形長さ3~10cm、葉の葉脈が深く規則正しく付き明瞭で、縁
の鋸歯は揃った欠刻状で葉先は尖る。

ユキノシタ科アカショウマ・チダケサシ・トリアシショウマは、葉が3回3出複葉で雄蕊約10個、
葉の側脈は曲り脈が縁に達しなく、花弁が雄蕊と同長以上。

2枚目の写真に本種の特徴が良く出ている、1枚目は花序が少し垂れているが葉は本種の特長だ。

花の名前は木本のバラ科「山吹」の葉は葉脈が規則正しく、本種の葉も葉脈は揃い似て山吹」とし、
「升麻(しょうま)」は生薬名で、 根茎を乾燥させたのをサラシナショウマの代用として用いて、
漢方処方に配合し、発汗や解熱の薬効が有るとされ「山吹升麻(ヤマブキショウマ)」と付いた。
*似ている花    ・アカショウマ   ・トリアシショウマ


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