「紅葉白熊」    キク科モミジハグマ属
「モミジハグマ」    岐阜県川辺町  納古山にて (2006.9.24)
納古山納古口コースを暗い林の中沢沿いに入ると咲き、細い白の花弁が捩れて躍動感が有った。

本州近畿地方以西及び四国・九州の山地に自生し、8〜10月頃茎の先に数個の白い花を付ける。

総苞は筒状の長さ10〜15mmで花は3個の筒状花からなり、花冠は白色長さ約15〜20mm
と細く5裂し捩れ横に開き、柱頭は花冠から突き出て先端2裂の雄蕊は糸状で合着し花柱を囲み、
全体では15枚の花弁と1個の雌蕊。

茎の高さ40〜80cmで、葉は長い柄が有り円形の6〜15cmで掌状に5中裂し鋸歯が有り、
数枚がやや輪生状に集まって付く。

南に行く程葉の切れ込みが深くモミジの葉に似るようで、本種の変種とする「オクモミジハグマ」
は葉が浅裂〜中裂とされ、長野県茅野市で撮った 「オクモミジハグマ」は葉の切れ込みが浅く
モミジの葉に似ていない。

葉の形だけで区別の様で写真の通りモミジの葉に似るので本種としたが、上記自生地に含まれず。

花の名前「白熊」はネパールやチベットに生息のヤクの毛の事で、長い毛が僧侶の払子(ほっす)
等の飾りに使われていて、花の様子が螺旋状に曲り僧侶の払子に似て白熊(ハグマ)、葉がモミジ
に似て「紅葉白熊(モミジハグマ)」と付く。

撮影地は中部地方で自生の区域外だが葉の切れ込みを何処で分けるか困る、写真の通りモミジに
似て本種とした(川辺町は岐阜県の東寄り)が?長野県で撮ったのが本種より葉の切れ込みが浅く
「オクモミジハグマ」とした、西へ行くと葉の切れ込みが深くなるようだが何処で分けるのか?。
*キク科モミジハグマ属     ・エンシュウハグマ    ・オクモミジハグマ


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