「都 草」    マメ科ミヤコグサ属
「ミヤコグサ」    宮城県気仙沼市 唐桑半島にて (2010.7.14)
宮城県最北端の 唐桑半島は、リアス式海岸の複雑な入江や石灰岩の 大岩が見られ、
景勝地の半造(はんぞう)の遊歩道を海に向うと、海に近い道脇に咲いていた。
「ミヤコグサ」     長野県茅野市 八子ヶ峰にて (2009.8.26)
東急リゾートタウン奥の登山口から左回りで歩くと草叢に咲き、花は小さいが鮮黄色で目立った。

日本全国の道端や空地・海岸の斜面等に自生、4月〜10月花柄の先に黄色の蝶形花を付ける。

葉脇から長い花茎を出し、花の長さ1〜1.6cmを散形状に1〜3個ずつ付け、花弁5枚編成
だが普通の花と違う構造で、竜骨弁の先が嘴状に伸び植物帯からやや上に外向きに開き、雄蕊
2個の萼は長さ2~4mm先が嘴状に伸び5裂し、萼歯が細長く尖り萼片は萼筒より長いか同長。

根元から分枝し多数の中実の茎を横に伏して、細い蔓状に50〜100cm伸ばし時に斜上、良く
一面の群落が見られ、葉は少し白っぽい緑色5小葉の複葉で、小葉は長さ5~15mmの卵形~
倒卵形、葉柄基部の2枚の小葉は托葉状に付き托葉は無いか極小さく、葉柄や葉・茎は無毛。

花の名前は京都の「耳塚(鼻塚とも言い戦死者の耳や鼻を弔ったとされる塚)」に多く自生して、
京都=都で「都草(ミヤコグサ)」とし、薬草名は根から伸びる細長い枝を血管に見立て「脈根草
(ミャッコンソウ)」、又「ミャッコンソウ」が「ミヤコ」になるの説も有るが定かとされて無い。

帰化種の「西洋都草(セイヨウミヤコグサ)」は、花の数が3〜7個と多く萼片は萼筒より短くて、
葉の表面に毛が有り区別する。

       山歩き記録 ⇒八子ヶ峰


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