「ニシキゴロモ」
岐阜県本巣市 岩岳にて (2008.4.16)
人口林を急登し眺望が得られる様になり、雑木林の緩やかな登りに変わると所々に咲いていた。
沖縄を除く日本全国の草の余り茂って無い丘陵に自生、4~5月葉脇に淡紅紫色の花を付ける。
花は花茎が短く2~6個ずつが固まって付き、色に濃淡の変化が有る唇形花で、上唇が2深裂し
長さ2~3mm兎の耳の様子で立ち、下唇は3深裂し上唇より大きく、雄蕊4本で内2本は長く、
萼は長さ約6mmで先が5裂し毛が有る。
茎の高さ5〜15cm、葉は対生し1~2cmの柄が有り長楕円又は広卵形の長さ2〜6cm、
葉の表は紫色の葉脈が入り光沢が無く葉の縁に鈍鋸歯が有り、裏面はしばしば紫色を帯びる。
似る「キランソウ」は花の上唇が普通長さ約1mmと短く、「ツクバキンモンソウ」は茎は立つ
が上唇の長さ1~2mm、「ジュウニヒトエ」は全体に毛が多く花穂が長く伸び多数の花が付く。
花の名前は本種の葉が緑色で紫の筋が入り、高僧の衣服を思い浮かべ「錦」、花の形が薄紫色
の衣を着た僧を思い「錦衣(ニシキゴロモ)」と付いた。
山歩き記録
⇒岩岳
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