「タカネトリカブト」
長野県駒ヶ根市 木曽駒ヶ岳にて (2007.8.10)
木曽駒ヶ岳山頂から眺望抜群の尾根を将棊頭山(しょうぎがしらやま)に行き、
途中で濃ヶ池に 下ると咲いていた。
本州中部地方の高山帯の草地に自生し、8〜9月頃花柄の先に濃青紫色の花を1個付ける。
花序は散房状に付け、花は長さ3cm程の烏帽子形で口部に直毛が有り、花弁に青紫色の筋が
入り、上萼片は円錐形で兜部分は短く花柄・萼は無毛。
茎はしばしば稲妻型に曲がり、学名に「aconitum ziguzag lev et vant」と「ジグザグ」の名前が付き、
上部で枝別れし屈毛(くつもう=毛が曲がっている)が有る。
茎の高さが50〜70cmと高くなり、葉は基部近く迄3深裂し側裂片は2深裂の更に2深裂。
木曽駒ヶ岳に咲くトリカブトはタカネトリカブト(花柄・雄蕊=無毛)とキタザワブシ(花柄=屈毛・
雄蕊=直毛)の2種とされ、本種とした。
花の名前は高地に自生で「高嶺(タカネ)」、雅楽の奏者が付ける冠を「鳥兜(トリカブト)」と
言い本種の花の形が似て「高嶺鳥兜」と付く。 山歩き記録
⇒木曽駒ヶ岳
⇒鳥兜4種 (イブキトリカブト・タカネトリカブト・ツクバトリカブト・ヤマトリカブト)
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