「ダイモンジソウ」
富山県 立山・弥陀ヶ原にて (2001.8.10)
バスで室堂に上がるも深い霧で視界5m程、雄山登山は諦め弥陀ヶ原ホテルに向け降る事にした。
広大な高原の中に幅広く散策路が作られ霧でも不安は無く、谷を通過する獅子ヶ鼻に来ると咲き、
花弁の下2枚が長く「大文字草」としたが、葉の切れ込みは少し深い様でミヤマダイモンジソウか?
北海道と本州・四国・九州の山地〜高山の湿った所に自生、7〜10月頃茎先に白色稀に淡紅色
の花を付ける。
花は長い花茎の先に集散花序を出し多数付け大きさ1〜2cmの花弁5枚で、上の3枚は長さ3〜
4mm下2枚が長さ5〜15mm狭披針形で「大」の字状をし、花穂は細長くやや密に円錐状に花を
付け、萼は5裂し長さ5〜6mmで、萼裂片は長さ2~3mm卵形から卵状楕円形で斜開、淡紅色の
葯が付く長さ3~4mmの雄蕊が10個で、雌蕊2個は花柱2本を残し上部迄ほぼ合着。
茎は直立し高さ10〜30cmとなり、葉は根生し5~20cmの長い柄が有り、腎円形で掌状に7
〜17浅裂し長さ3〜15cm幅4〜20cm、裏面は白又は暗紫色を帯びる。
花の名前は花弁上3枚短く下2枚が長く漢字「大」の字に似て付く、似る「ミヤマダイモンジソウ」
は葉が掌状に浅く7裂し裂片に荒い鋸歯、本写真は8裂以上して本種としたが違うかも?
山地の渓流沿い等に自生の「人字草(ジンジソウ)」は、下の花弁2枚が15〜25mmと長く葉は
掌状に5裂し切れ込みが深い。
山歩き記録
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