「白花の蛇苺」   バラ科オランダイチゴ属
「シロバナノヘビイチゴ」     岐阜県恵那市 秋葉山にて (2006.9.20)
秋葉山は788mと標高は高いが直ぐ下迄高原状の為、民家の他マレットゴルフ場が作られ、
山の直ぐ際迄道が整備され簡単に登れ、下山後林道を歩いていると道端に咲いていた。

宮城県〜中部地方と屋久島の山地の日当たりの良い草地に自生、5〜7月白い花を付ける。
(花を撮ったのは9月の終わり近く、花期5〜7月と隔たりが有り農家の方が使う園芸品種?)

花は地際の太い根茎から開出毛の有る細い花茎を伸ばし、枝分れの先に2〜4個付け大きさ
1.5〜2cmの5弁花で、花弁は丸く雄蕊・雌蕊共多数で外側に三角状やや幅広の蕚片5個と
その間にそれより細めの副萼片が5個の計10個。

根茎は肥厚し良く枝分かれし長い匍匐枝を伸ばして地を這い、草丈10~20cm葉は地際に
太い根茎が有り、そこから開出毛の有る長い葉柄の先に楕円形で側脈の窪みが顕著な3小葉
をセットを出し、葉の縁に粗い鋸歯状の切れ込みが目立ち裏面伏毛が有る。

本種の赤く熟した実は幅1cm程で香りが良く、黄花で食用にならない「ヘビイチゴ」と違い
「ノウゴウイチゴ」と共に美味しい。

似る白花の 「ノウゴウイチゴ」は花弁が7〜8枚と多いが、本種の花弁は5枚で区別出来る。

花の名前はベビイチゴに草姿が似て、ベビイチゴの花が黄色に対し本種は白で「白花の蛇苺」。

        山歩き記録 ⇒秋葉山


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