「白文字」   クスノキ科シロモジ属
「シロモジ」     岐阜市可児市 浅間山にて (2006.4.20)
地元の浅間山林道を歩いているとシロモジの木が多く、黄色の花が一杯咲き春を感じさせてくれた。

本州長野県~静岡県以西と四国・九州の山地に自生の落葉小低木、4月初め頃黄色の花を付ける。

花芽は褐色の総苞片に包まれ球形をし、雌雄別株で普通葉の出る前に開花し1〜4個集まって付け、
雄花序は雌花序より多く付き、雄花は黄色花被片の長さ約3mm6個の雄蕊9個で花糸の基部黄色
腺体が付き、雌花は花がやや小さく黄色花被片6個黄色腺体6個で雌蕊の白色の柱頭が突き出す。

写真は雄蕊が多く黄色の腺体も多数で、花が雄花特有の賑やかさが出ている。

木の高さ4〜6mと高くなり樹皮灰褐色で皮目が多く、葉芽は紡錘形で先が尖り葉は互生し葉柄
は1~2cmの長さ6〜12cm三角状広卵形で基部楔形の全縁、普通中程迄3裂し3脈が目立ち、
3裂しないのも多く見られ又稀に5裂し、洋紙質で裏面は粉白色を帯びる。

似る黒文字(クロモジ)は葉が長楕円形で花と葉がほぼ同時に開くが、本種は葉の出る前に開花し、
葉が出てくれば中程迄3裂又は5裂するが、「クロモジ」は長楕円形で切れ込みは無く判別が可能。

木の名前は木肌が「黒文字」に比べて白っぽいので、「白文字(しろもじ)」と付いた。

   追:近年シロモジ属 がクロモジ属 に纏められたようです。
*クスノキ科クロモジ属   ・クロモジ   ・ダンコウバイ


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