「座禅草」 「達磨草」  サトイモ科ザゼンソウ属
「ザゼンソウ」 「ダルマソウ」   岐阜県白川村 籾糠山登山道にて (2007.5.28)
ブナ探勝路に入る手前の右手奥の湿原に寄ると、 水芭蕉と立金花がびっしりと咲き素晴らしい景観、
戻りブナ探勝路を登るとブナの新緑が事の外美しく、 途中にザゼンソウが咲いていたが数は僅かだ。

写真は仏炎苞の中の根棒状頭部分に花が多数付くのが良く見えるが、 然し花は悪臭を放つとされる。

        山歩き記録 ⇒籾糠山
「ザゼンソウ」 「ダルマソウ」    岐阜県根尾村 能郷白山登山道にて (2001.6.3)
能郷谷最奥の登山口から登ると長い急登が続き、やっと前山に来ると左に美しい能郷白山が見え、
一旦降り登り返した雪の残る斜面に、サンカヨウやカタクリの花と共に咲いていたが数は少ない。

北海道と本州の山地の比較的標高が高い所や寒冷地に自生、3〜5月頃暗赤褐色の花を付ける。

花は葉が開く前地際に長さ10~20cm程の楕円形舟形で、紫色~黒紫色稀に緑色の仏炎苞と
呼ぶ苞に包まれた、1本の根棒状楕円体の面に悪臭の有る黄色い花が多数で、この花の付き方
を穂状花序が特殊化した「肉穂花序(にくすいかじょ)」と言う。

茎の高さ30〜40cm、葉は花が開花後に出し葉柄の長さ20~40cmで根生のロゼット状
に斜上し、中脈が目立つ円心形〜卵心形で長さ30〜40cmと大きい。

花の名前は苞が岩穴の中で僧侶が座禅を組む姿に似て「座禅草(ザゼンソウ)」、別名は達磨大師
が座禅を組む姿に例え「達磨草(ダルマソウ)」と付く。

ザゼンソウより小さな花を付ける「姫座禅草(ヒメザゼンソウ)」が有り、北海道及び本州の日本
海側に多く分布し、地元多治見市や富加町でも確認記録が有るとされ、仏炎苞が4cm程と小さく
葉を先に出した後に花が開花、ザゼンソウは葉の展開前に開花する。

       山歩き記録 ⇒能郷白山


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