「ザゼンソウ」
「ダルマソウ」
岐阜県根尾村 能郷白山登山道にて (2001.6.3)
能郷谷最奥の登山口から登ると長い急登が続き、やっと前山に来ると左に美しい能郷白山が見え、
一旦降り登り返した雪の残る斜面に、サンカヨウやカタクリの花と共に咲いていたが数は少ない。
北海道と本州の山地の比較的標高が高い所や寒冷地に自生、3〜5月頃暗赤褐色の花を付ける。
花は葉が開く前地際に長さ10~20cm程の楕円形舟形で、紫色~黒紫色稀に緑色の仏炎苞と
呼ぶ苞に包まれた、1本の根棒状楕円体の面に悪臭の有る黄色い花が多数で、この花の付き方
を穂状花序が特殊化した「肉穂花序(にくすいかじょ)」と言う。
茎の高さ30〜40cm、葉は花が開花後に出し葉柄の長さ20~40cmで根生のロゼット状
に斜上し、中脈が目立つ円心形〜卵心形で長さ30〜40cmと大きい。
花の名前は苞が岩穴の中で僧侶が座禅を組む姿に似て「座禅草(ザゼンソウ)」、別名は達磨大師
が座禅を組む姿に例え「達磨草(ダルマソウ)」と付く。
ザゼンソウより小さな花を付ける「姫座禅草(ヒメザゼンソウ)」が有り、北海道及び本州の日本
海側に多く分布し、地元多治見市や富加町でも確認記録が有るとされ、仏炎苞が4cm程と小さく
葉を先に出した後に花が開花、ザゼンソウは葉の展開前に開花する。
山歩き記録
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