「ソバナ」
長野県戸隠村
戸隠山登山道にて (2002.8.11)
戸隠神社奥社下の登山口を登り始めると、流石に人気の山で良く踏まれた登り易い道が続いていて、
暫く登ると眺望の得られるポイントが有り休憩、近くの飯縄山から八ヶ岳や富士山も確認出来る。
この先は花が多くなりクサボタンやマルバダケブキ、珍しいチョウジギクやソバナ等色々見られた。
本州・四国・九州の山地林縁等に自生、8〜9月頃茎頂部に薄青色〜青紫色の花を下向きに付ける。
花は斜めに伸びた茎先に円錐状に付け、長さ2〜3cm広口釣鐘形で先は5裂し花冠の先は尖って
反り、花柱が僅かに外に出て萼片は緑色の披針形で先は鋭頭。
茎の高さ50〜100cmで時に上方で枝分かれし、下部の葉は柄が有り卵形〜楕円状卵状で互生し
縁に荒い鋸歯、茎の上部は斜めに垂れる事が多く、花が垂れ下がって咲く様子は風情が感じられる。
花の名前は
①「蕎麦菜」は本種を茹でると蕎麦を茹でる時の香りがするので付いた
②「岨菜」は険しい所=険阻(けんそ)な所=岨道(そばみち)に自生し付く
③「杣菜」は山仕事の杣人(そまびと)が好んで食べた菜で杣菜(そまな)が訛り「そばな」
山歩き記録
⇒戸隠山 | |