「蕎麦菜」 「岨菜・杣菜」   キキョウ科ツリガネニンジン属
「ソバナ」    長野県茅野市  横谷峡にて (2009.8.27)
横谷観音から横谷渓谷の 「王滝」を見ようと、歩道を急降下するとソバナの花が咲き、
今迄見た戸隠山や焼岳のソバナは薄青色だったが、ここの花は完全に紫色をしていた。
「ソバナ」    長野県  焼岳新中の湯登山道にて (2005.8.9)
「新中の湯登山口」から登り始めると、深い森の中の道が続いて落ち着いた感じがし癒されて、
硫黄の匂いがして来ると少しで、ぱっと眺望が開け噴煙の上がる焼岳が目に飛び込んできた。

ここからは眺望が利く道を花を楽しみながら登り、山頂に着くと雲り空で眺望が得られず残念。

同じ道を戻り登山口近くに来ると、登る時に気が付かなかったが薄い青色の花が咲いていて、
しっかりした容姿の「ソバナ」の花で、周囲は少し暗くなっていたのでフラッシュを焚いて撮った。

       山歩き記録 ⇒焼岳
「ソバナ」     長野県戸隠村  戸隠山登山道にて (2002.8.11)
戸隠神社奥社下の登山口を登り始めると、流石に人気の山で良く踏まれた登り易い道が続いていて、
暫く登ると眺望の得られるポイントが有り休憩、近くの飯縄山から八ヶ岳や富士山も確認出来る。

この先は花が多くなりクサボタンやマルバダケブキ、珍しいチョウジギクやソバナ等色々見られた。

本州・四国・九州の山地林縁等に自生、8〜9月頃茎頂部に薄青色〜青紫色の花を下向きに付ける。

花は斜めに伸びた茎先に円錐状に付け、長さ2〜3cm広口釣鐘形で先は5裂し花冠の先は尖って
反り、花柱が僅かに外に出て萼片は緑色の披針形で先は鋭頭。

茎の高さ50〜100cmで時に上方で枝分かれし、下部の葉は柄が有り卵形〜楕円状卵状で互生し
縁に荒い鋸歯、茎の上部は斜めに垂れる事が多く、花が垂れ下がって咲く様子は風情が感じられる。

 花の名前は
   ①「蕎麦菜」は本種を茹でると蕎麦を茹でる時の香りがするので付いた
   ②「岨菜」は険しい所=険阻(けんそ)な所=岨道(そばみち)に自生し付く
   ③「杣菜」は山仕事の杣人(そまびと)が好んで食べた菜で杣菜(そまな)が訛り「そばな」

       山歩き記録 ⇒戸隠山


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