「衣笠草」    ユリ科ツクバネソウ属
「キヌガサソウ」     岐阜県白川村 白山平瀬道にて  (2009.8.5)
白山に岐阜県側登山口の平瀬道で登ると、大倉山避難小屋を過ぎた所に見られたが花は盛りが過ぎ
痛んでいて、暫く登ると登山道脇に群落が見られるが、やはり同様で元気が無い様子をしていた。

花後に花弁は次第に淡紅色になりその後黄緑色に変化とされ、本写真は花弁が僅かだが黄緑色をし、
徐々に淡紅色に変色して行く。
(1枚目写真葯が落ち噴水状に開いた花柱が茶色となり、下部緑色の子房が大きくなり始めている)

下の籾糠山の写真は花弁がスーッと伸びているがこれは縮んでいる感じとなっていたが、 図鑑に花弁
の色の変化は書かれているが形の変化は記載無く気象条件が影響か?

  追:本種の科名がユリ科からシュロソウ科キヌガサウ属に変更されたようです。

       山歩き記録 ⇒白山
「キヌガサソウ」    岐阜県白川村 籾糠山登山道にて  (2007.5.28)
湿原を過ぎたニリンソウが埋め尽くす所で、ブルーのキクザキイチゲを捜しているとこの花が見られ、
葉が特大で花も大きく目立つが広い林の中で良く見付かり、あちらこちら歩いたが他所で見られない。

本州中部地方以北の山地〜亜高山の少し湿気た林内・林縁に自生、6〜8月茎先に白花を1個付ける。

花は葉の中央から3~7cmの花柄を伸ばした先に付け、直径6〜10cmと大きく花弁に見える外花
披片(萼片)が7〜10個、白色線形棒状内花披片(花弁)は外花披片と同数で長さは外花被片の
半分弱で、その内側に外に反転して橙色の長い葯の付く花柱7~10個が噴水状に開き、外花披片は
白色から徐々に淡緑色に変化して行く。

茎の高さ30〜80cm、葉は倒卵状披針形の全縁で長さ20〜30cmと大きく、茎頂に7〜10枚
輪生し無毛、葉先側が幅広で丸く先端が小さく尖る。

花の名前は昔天皇や親王等行列の際、絹張りの傘を差し掛け「衣笠・絹笠」と言い、本種の葉が似て
「衣笠草」と付いた。

       山歩き記録 ⇒籾糠山


TOP 花TOP