「御前橘」   ミズキ科ゴゼンタチバナ属
「ゴゼンタチバナ」    福井県勝山市 赤兎山登山道にて (2006.6.29)
赤兎山から降って避難小屋に向かうと、登山道の両側にニッコウキスゲが見られて、
ミツバオウレンやツマトリソウが目立つ中、イワカガミと一緒にこの花が咲いていた。

       山歩き記録 ⇒赤兎山
「ゴゼンタチバナ」    長野県 苗場山登山道にて (2001.7.20)
前日雨が降ったせいかぬかるんだ登山道が続き歩き難い、又ずっと林の中で全く眺望は得られて無い、
躓か無いよう木の根に気を使い登っていると登山道脇に咲いていた、一部葉が赤いのは何故なのか?

北海道・本州・四国の亜高山〜高山の針葉樹林帯の林下に自生し、6〜7月茎先に白色の花を付ける。

花は大きさ2cm程、花弁に見える4枚の総苞片と中に固まって10〜20個の薄黄色小花からなり、
1個の花は極小だが4枚の花弁に、捩れた白い4本の雄蕊と中に黒紫色の雌蕊が突き出して目立つ。

茎の高さ5〜15cmで葉は葉脈が目立ち菱形状楕円形2枚が対生し、その脇から2枚ずつ対生し計
6枚が輪生状をし、時に4枚輪生の葉も見られるがそれには花が付かない。

果実は艶の有る赤い色に熟して美しく、果樹酒にも利用されている。

花の名前は加賀白山の御前峰で最初に見付けて、本種の実がサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木
「唐橘(からたちばな)」の赤い実に似て、「御前橘(ごぜんたちばな)」と付いた。

        山歩き記録 ⇒苗場山


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