「キンコウカ」
富山県 立山弥陀ヶ原にて (2001.8.10)
深い霧の中を室堂~天狗平を通り弥陀ヶ原に降ると、
霧が少し晴れて見晴しが利くようになり、
広大な草原を進むと岩陰に株立ち状に、
葯が赤橙色でキラキラと美しい金黄花が咲いていた。
北海道・本州近畿地方以北の山地〜高山帯湿地に自生、
枝先に7〜8月鮮黄色の花を付ける。
花茎の高さ20〜40cm数枚の短い葉が付き、
茎先で枝を分け花は長さ6〜10cmの穂状総状
花序に10〜20個付け、花は大きさ径1〜1.5cmで
花弁6枚は線状披針形で平開し、柱状の
雌蕊1個と縮れ毛と葯の付く雄蕊6個は花弁より短い。
写真は花弁が平開以上に下に反り、
蕊が橙色の先端の葯が赤く見える雄蕊が突き出し目立つ。
葉は根生の線形剣状で長さ10〜30cm幅5〜10mm、
先は尖り少し内側に曲り下部半ば鞘状。
花の名前は黄色く細い星形花弁6枚が金色の光を放つ様に見え
「金光花・金黄花(きんこうか)」、
尚黄色い花弁を金の例えは、金蘭(キンラン)や
金水引(キンミズヒキ)にも使われている。
山歩き記録
⇒立山(弥陀ヶ原)
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