「靫草」 「夏枯草」  シソ科ウツボグサ属
「ウツボグサ」 「カゴソウ」    岐阜県岩村町 天瀑山登山口にて (2006.6.24)
石仏や石碑が多い小山の「天瀑山」に登った帰り、登山口から道路に出た所で群落を見付けた。

北海道・本州・四国・九州の日当たりの良い草地に自生、6〜8月茎先に紫色の花を密に付ける。

花は長さ3〜8cmの花穂に付け長さ1.5〜2cmの唇形花で、上唇は帽子状をし下唇は3裂、
中裂片は縁が細かく裂け、花を引き抜き元を吸うと密が出て、「踊り子草」と同じ様に甘い。

茎は四角で根元から群がって生え高さ20〜30cm、葉は対生し1〜3cmの柄の先長楕円形
〜長楕円状披針形で縁に疎らな鋸歯が有り、茎・葉・花序に荒い白毛が見られる。

花が終わると根元から走出枝を出すが、タテヤマウツボグサ・ミヤマウツボクサは出さ無い。

花の名前靫草は花穂=稲穂の様に長い花軸)が弓矢を入れる「空穂(うつぼ)(靫)」に
似て付き、別名「夏枯草」は本種の花穂が夏期に急に褐色に変色、枯れた様になるので付いた。

尚本草の花穂を乾燥し消炎性の利尿剤とし使用すると、腎臓炎や膀胱炎に効果が有るとされる。

      山歩き記録⇒天瀑山
*シソ科ウツボグサ属    ・タテヤマウツボグサ


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