「オンタデ」
「イワタデ」
(雄株)
長野県松本市 焼岳にて
(2005.8.9)
安房峠に行く旧158号焼岳登山口から登ると、深い森に道が続き突然視界が開け焼岳が見え、
常に噴煙の上がる山頂を見て登ると、広いカールには花が多くオンタデが目立ち雌株は少ない。
北海道及び本州中部地方以北の亜高山〜高山の砂礫地に自生、雌雄異株の多年草で7〜8月
頃茎先に白色の花を多数付ける。
花弁は蕚片が5裂で2~3mm程を密集し花穂の長さ1〜3cm円錐状、雌株の果実は翼が3個
の痩果(そうか=小さな乾いた果実で果皮は硬く裂開せず中に1室1個の種子)で帯紅色。
茎は太く直立し高さ20〜100cm上部で枝分かれし、葉の質は厚く互生し長さ10〜20cm
卵形〜長卵形の全縁で、先は三角状に尖り基部円形か楔形で葉鞘は膜質、葉に毛は少なく成長
時両面抜け落ち裏面は葉脈が明瞭となり、秋には黄葉する。
花の名前は木曽御嶽山で最初に見付けられ「御蓼」と付き、別名「岩蓼」は岩の多い砂礫地に多く
自生し付いた。
母種のウラジロタデは葉の裏面は白毛を密生し白い。
山歩き記録
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