140
天王山
(てんのうざん)
538m
H18年7月22日
10時45分〜14時10分
岐阜県 美濃市
晴れ時々曇り
”谷沿いの道は滝も有り
  涼しげな様子だが
 この時期暑くて駄目だ”
 集中豪雨の影響であちらこちらに被害が出ている、 林道走行は崖崩れの恐れが有り避けた方が良い。

ここには天王山への案内指標は無い
参道と車道の分岐には新しい灯篭
 天王山なら登山口迄全く危険な所は無く行ける、 暑そうだが9時40分家を出た。

 前回北側の御手洗からAコースで登りCコースに降ったので、 前に一度登っているが南の大矢田神社(おやだじんじゃ)からとする。

 東海北陸自動車道美濃ICで降り94号を西に進み、 極楽寺信号の次の信号大矢田神社の石柱が立つ所を右折し山に向かう。

 一本道で大矢田神社に突き当たり、 広い駐車場に止め10時45分歩き始めた。

 先に行くと又駐車場が有り下山してきた人が汗を拭いていて、 「暑かったでしょう」と言うと「谷水で体を拭いたが未だ暑い」と言われる。

 「車道工事中で参道を上がれば良い」と教えて頂き、 前回本堂脇から登り道は知っていた。

 山門を過ぎると長い階段が続くが、 お参りの人が登る階段は緩やかで歩き易い。
両側もみじが張り出している 一段の高さは少なく登り易い階段
大矢田神社山門 長い石段

 拝殿に上がり右側に回り込む、本殿前に「重要文化財大矢田神社」「岐阜県重要文化財梵鐘」「天然記念物楓谷のヤマモミジ樹林」「岐阜県指定重要文化財絹本着色釈迦十六善神図」の四本の標柱が立っていた。
拝殿の前の草の輪は何時もあるのだろうか? 本殿は余り見えない
大矢田神社拝殿 本殿の右を回り込むと登山道

 ここを又右に回り込み本殿の裏に進む、 白い小さな花が咲いているが葉は大きくミョウガに似ている。

 右に車道からの登山道を合わせると、山の中に入り道は谷筋を登って行く。
薮茗荷 指標が無くても道は明瞭
ヤブミョウガ 湿気た道の随所に指標が有る

 直ぐ滝が見られ結構良い小滝だが、枯れ枝が正面に架かり景観を邪魔していた。

 この所の雨続きの為か登山道も水が流れている所が多くて、 かなり湿気た道となっている。
この様に何本も杉の皮が剥がしてあるのは初めて 谷沿いで流れの音が大きい
杉の皮が剥かれ赤い木肌が異様 登山道沿いに小滝が連続する

 早くも「山頂へ」の指標が出てきて、杉の皮が剥がされ赤茶色の木が林立する様になり、再度谷沿いの道になると濡れていて、滑りに注意しながら岩がゴロゴロの所を進む。
雨後の為余計立派に見えるのだろう
落差6mの直瀑「大滝」

 又も大きな滝が有り「大滝」とされ、 前回の記憶に余り滝のイメージが残って無いのだがやはり雨後は違う。

 集中豪雨で何時もと違う谷になっていると思われるが、登って行くのに支障は無く汗びっしょりで進む、渓流沿いの林の中で見た目は涼しげな感じだが風が無く蒸し暑い。

 倒木が有ったり岩盤を登ったりの、少しワイルドな道が続いている。
結構岩が出てきてワイルドな登山道だ ここから谷を離れる
岩がゴロゴロしている道 「大もみじ」の案内

 所々で「山頂へ」の指標を見て行くと犬を連れた男性が降ってきて、挨拶をしたが頷かれただけで擦れ違い、大もみじの案内が見られ先にモミジの大木が有るが、痛んでいるのでその内枯れてしまうのではと思う。

 ジグザグに登ると尾根の急登が始まり、 前回も辛かったので覚えているが今日は暑さでそれ以上に大変だ。
一部腐りかけているのでこのままでは枯れそうだ 主尾根の最初のピークは風があり涼しい
大もみじから谷を離れてジグザグに登る 主尾根に上がるとなだらかになる

 何度も止まり水を飲んで登るが直ぐ汗となり吹き出す、 僅かに風も吹くが急登で暑さを凌ぐ事になら無い。

色々な人口物が有り過ぎる、もう少しさっぱりしたい
二等三角点「天王山」が有る山頂
 上が明るくなり主尾根が近くなってきた、 大岩が立ちはだかり左から回り込むと半道や誕生山からの道が合流。

 主尾根を左に進み小広場のコブに来た、 涼しい風が吹き上がって来るので一息つける。

 一旦降り登り返し12時、 二等三角点「天王山(てんのうざん)」の有る山頂に着いた。

 3人の男性が小屋の前や中に見え、 「何処から登って来た」と聞かれ「大矢田神社」と答える。

「谷は問題無く渡れたか? 以前大雨の後は靴を脱いで谷を渡った事が有る」と言われた。

 「登山靴のままで全く問題無かった」と答える、 この方達はこの山の常連の様だが皆さん北側の半道から登られた様子。

 「毎週この山に来ないと気持ちが落ち着か無くなっている」と笑って言われる。
低山の夏は眺望を得るのは難しい
眺望の利く山頂だが今日は良く無い

 眺望の良い山頂だが今日は近くしか見えず、やっと笠置山が確認出来る程度。

 犬連れの男性に会ったのではと言われ、 1,000回以上登られ一日に3回4回と往復している方だそうだ。

普段は水量が無いと思われる
谷を渡る
 暫く談笑しているとその犬を連れた方がもう登って見えた、 それにしても早い!

 この暑さで2回も登るだけで大変なのに、歩くペースが異常に早そう。

 男性達がDコースから帰られる様で、 同じ道で帰るより変わった方が良いので一緒に降りませんかと誘って頂く。

 男性は大矢田近くにお住まいで、 「車迄送って行くから」と有り難いお話だがDコースは前に歩いているのでと辞退した。

 13時下山開始する、 立岩迄行ってみようと尾根を真っ直ぐ進み誕生山への分岐を過ぎなだらかに降って行く。

 あれ!こんなに遠いのかと思いながら一部登ったりし立岩に来たが、 やはり何も見え無いので直ぐ戻った。

 下山の最初の内は余り暑く無かったが下の方に来ると暑い、 又汗びっしょりになりながら降る。

この直ぐ左に参道がある
車道を上がった所の登山口
 谷沿いの道は殆ど濡れていて降りは特に滑り易く慎重に歩き、 一度も滑らず本殿に戻った。

 ここから参道に行かず左の沢沿いに降ると単独の男性が登って来た、 もう汗だくの様子。

 「暑いですよ」と言うと「ばてたら途中で帰る」と言って登って行かれ、 舗装道に出ると「天王山登山道入り口」の案内が立っている。

 直ぐ参道に行けるがこのまま舗装された車道を降って行くと、 公園の整備をされているようで車が登山道を塞いでいて通れ無い。

 丁度動かす所でユンボの所へ車が移動し待たずに通過出来、 14時10分車に戻る。

 七年前に登った時の道の様子は殆ど覚えて無く、 初めて歩いている様な気がした。

 このコースは登山道に岩も有り結構ワイルドな道で面白いが、 山頂下は急で辛い。

   追記;別ルートの記録⇒
「南尾根ルート〜大もみじルート」周回


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  確認出来た山: ・笠置山

  出会った花:  ・ヤブミョウガ


TOP 山行一覧 山歩き9