102 | (ちょうじゃがたけ) 1,336m |
H17年11月19日 8時50分〜13時40分 静岡県富士の宮市 晴れ |
”富士山を 飽きる程眺めて 手軽な山歩き” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前日も天気が良く朝霧高原~精進湖~本栖湖と周り、
各所で富士山を楽しみ「休暇村富士」に泊まった。
入浴した時も富士山は見えているので、皆さん喜んでいた。 夕食はフランス・ブルゴーニュ地方のボジョレー地域で作られる、その年に仕込むフレッシュな新種=ヌーボー「ボジョレヌーボー」と旬の桜海老・しらす会席を楽しむ。 食事を終え夜中になっても、富士山の容姿は確認出来た。 翌朝日の出前にカーテンを開けると、窓の向こうに少し後ろが明るくなった富士山が見え、今日も天気は良さそう。 然し少しで雲が出てきたと思う間も無く隠れ、 日の出の富士が見えると思ったが残念。 然し休暇村の朝食を終える頃から少しずつ頭を出し始め、 又全体が見える様になった。
休暇村の導入路を真っ直ぐ突き当たって右折、 休暇村正面玄関と駐車場を見ながら進む。 左は山で駐車場を過ぎると直ぐ地道になる。 少し荒れているが普通車で問題無い道を進むと、 広い駐車スペースの有る登山口に着いた。 入ってきて一番奥の入り口に、東海自然歩道の指標が立っている。 この場所はUターンスペースを考えても10台程度は止められ、 未だ1台も駐車して無い。 8時50分登り始め林の中に入って行く。 両側桧の植林帯が綺麗に整備された急で真っ直ぐの道は、 ウッドチップが敷かれクッションが有り足に優しい道となっている。
ジグザグの登りとなるが、 変わらず綺麗に整地された道で非常に登り易い。 一般に整備すると階段を作るが、 ここは登山者の意見を聞いたのか急な所も階段が殆ど無い。 「休暇村富士」がこの道を作ったとの事。 木の階段は土止め目的が有るが、 この方法で問題無ければ他の公園も見習って欲しい。 息を切らしながら標高を稼いで登って行くと、 樹間に富士山が見えてきた。 木々の間ですっきりとは行かないが、見えると登る辛さが紛れるので良い。 休暇村近くの大きな湖、田貫湖(たぬきこ)一帯も時々見えている。
汗を掻きながら登るが妻は早々と1枚脱ぐ、 単独の男性が追い付いてきて直ぐ見え無くなった。
なだらかになり横に進む様に変わると、ベンチが見えて来る。 9時30分田貫湖から来ている、東海自然歩道と合流した。 富士山が雄大に見え右遠く駿河湾が輝き、下には田貫湖一帯も見渡せる。 ここからの富士山は山頂部のバランスが良く、 大沢崩が中央に見えて素晴らしい。 ベンチは大きく立派な物で、やはり東海自然歩道の為だと思う。 ゆっくり休憩し尾根道を登って行く、ここからは普通の登山道となった。
緩やかに登ったり平坦になったりをしながら行くと、 整然と並んだ桧林の所を通過する。
少し行くと又単独の男性が追い越していった、 ベンチの有る所に来たが眺望は無い。
妻がきつそうで遅れ気味だ、道は良くなだらかで歩き易いのだが。 早く登らないと山頂での富士山の眺望が、 得られ無くなるのではと気が急く。 本来のんびり登るのが楽しいが、逆に富士山が有る為焦りが出て良く無い。 降って来る単独の男性に会い少しで、 10時40分「長者ヶ岳」山頂に着いた。 三等三角点「熊平(くまだいら)」と山名板、 それにベンチが二つ設置されている。 富士山側が開け正面に大きな富士山が聳えて、 中腹に雲が掛かりアクセントとなり素晴らしい。 二人連れの男性と、単独の男性の3人だけの山頂は静かだ。
単独の男性は近くの方で、 「天子ヶ岳へは行くのか」と聞いて来たので「このまま戻る」と答える。 「そのほうが良いあちらは林の中で良く無い」と言われた。
反対側南アルプスも見えるかと思っていたが、 木の枝が密集しているので僅かに覗く程度。
まだ時間的に昼食には早い為か暫くすると皆さん天子ヶ岳方面に向かった。 ベンチで昼食を食べる、少し寒いのでやはり暖かいものが旨い。 富士山が正面に見えるベンチが空き、 そちらに移動してのんびり富士山を楽しんだ。 天子ヶ岳も切り開かれ富士山が見えるの情報も有るが、 見た感じは変わらないと思う。 白糸の滝方面に降りて田貫湖迄は、 平地を随分歩くことになるので来た道を戻る事にする。 11時35分下山開始して少し降ると、30人程の団体が登って来た。
我々に先に降るようにとの事、列の中段迄来るとサブリーダらしき人が 「大勢で申し訳ない」と挨拶してきた。 道は広くて歩きながら擦れ違いが出来るので問題は無い、 やはり気を使うのだろうがしっかりしたリーダーの居る団体だ。 東海自然歩道に良く見る木の階段の所も有るが、 なだらかな為か気にならない。 登って来る人に会いながら12時20分休暇村分岐に戻った。 ここに有るベンチで二人の男性が休んでいる。 未だ時間的に早くこのまま真っ直ぐ自然歩道を降り、 田貫湖畔を見ながらのんびり帰る事にした。
尾根道を進むと急な降りとなった、 やはり東海自然歩道だ次々と階段の所が出て来る。
然し横に階段を避ける道が出来て、 本来階段を降るべきだが膝の負担を考えると階段を歩く気がしない。 妻がリンドウを見付け、未だ咲き残っていた。
右にキャンプ場の道を見送り真っ直ぐ降るとベンチが有る、然しススキや潅木が繁りベンチに座っては見え無い。
なだらかに降ると舗装された車道が見え、13時丁度田貫湖側の東海自然歩道の登山口に着く。 降りてから気付いたが、 手前に四等三角点「田貫湖(たぬきこ)」が有った筈だが見逃した。 (点の記を調べると、降ってきて道より右に少し反れた所に有る様だ) 右に曲がりキャンプ場への車道を横切り、 湖の際に有る遊歩道を左に湖を見ながらのんびり歩いて行く。
道は田貫湖を周回出来る様に作られ、 レンタサイクルに乗った家族連れが楽しんでいて、湖には釣り人が多く丁度大きなフナを釣り上げた人も居た。 山肌の紅葉を楽しみながら行くと、 富士山が少しずつ見える様になって来る。
キャンプ場迄来ると湖畔の奥に紅葉が広がり、丁度紅葉が良い時でモミジが美しい、ここ迄車で入る事が出来る。 この先車は入れない湖畔の遊歩道は、 少しずつ富士山の全容が出て裾野迄見渡せる様になった。
少し行くと休暇村が見える様になり、 釣り人が多い所を過ぎ休暇村下のビューポイントに戻る、朝の日の出の頃は三脚を立て写真を撮る人が多く居たが今は一人だけ。 湖を見ると逆さ富士が写っていて急いで湖面の際に降り写真を撮る、ここから背後の休暇村宿泊棟を見ると、2階の一番右の階段に定点カメラが取り付けられていた。
環境省がライブ中継をしている田貫湖のダイヤモンド富士は、 このカメラからだと思う。 13時40分登山口に戻り、休暇村の風呂に入ったが浴室から富士山は見え無くなっていた。
休暇村から登山道は急だが歩き易く時々富士山も見えお勧め、東海自然歩道合流後は殆んど眺望が得られ無いが道は自然な所が多く歩き易い。 山頂から富士山は雄大で見応え有り、 富士山の見える天候の時に登れば満足する山歩きとなる。 帰りに歩いた田貫湖畔の遊歩道からは、違う富士山が楽しめこの周回コースがお勧めだと思う、地形図に有る山頂直ぐ南から標高点1005P経由し直接休暇村に降る道は、休暇村の関係者にお聞きしたが知らないと言われた。 ⇒「富士山拡大写真」 ⇒「紅葉拡大写真」
出会った花: ・リンドウ | 確認出来た山: ・富士山 ・毛無山 |