300 | (もみぬかやま) 1,744m ブナ探勝路〜山頂〜木平探勝路 |
H21年10月16日
10時10分〜14時50分 岐阜県飛騨市 晴れ |
”ブナの黄葉は 大木が多く 見応え十分” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北の山はそろそろ山の紅葉が良くなっている頃で、
以前行ってブナの木が多かった籾糠山に行ってみよう。 この山は2回(初夏と夏)歩いて様子は分かっているが、 秋は未だでブナの大木の黄葉が楽しめそうだ。
白川郷ICで降り156号に出て信号を右折、 左奥に「道の駅白川郷」が見えた。 鳩谷(はとがや)の信号で左折し白川橋を渡り、 少し進むと三叉路に来て鋭角に左へ曲がり360号に入る。 狭い道を上がり合掌集落が一望の荻町城跡(おぎまちじょうあと)展望台に寄るが、 霞んで良く無かった。 暫く走ると滝が見え止って写真を撮るが、 三つの滝の内の 「天生中滝」で歩か無くても見られる場所に有る。 駐車スペースは1台で、 車の多い秋の休日は路上駐車となり止められ無い。 この辺り紅葉には未だ早い、 ぐんぐん高度を上げて行くと少しずつ色付いてきた。
途中「白山」が見えていて写真を撮るが、 ここも駐車スペースは余り無い。
結構車が止っているが、 上段の駐車場が空いてるので籾糠山登山口を通過して入った。 7〜8人の団体が準備体操をしているここは4台止っているが、 未だ何台も駐車が可能。 団体が先に行き登山口横テントの受付で、 「森林環境整備推進協力金」1人500円を払う。 ブナ探勝路で登り、 帰り「カラ谷登山道」「木平探勝路」のどちらが紅葉が良いか 係りの人にお聞きした。 カラ谷は谷間で日陰の為紅葉は余り良く無く、 木平コースが良いと言われる。 確かに前に歩いた時ブナの木も、カラ谷登山道より木平探勝路の方が圧倒的に 多かった。 アドバイス通りで歩こうと、 「飛騨・美濃紅葉33選の地 天生峠」の石柱が立つ登山口を入って行く。
ジグザグに上がると直ぐ紅葉の道となり、進んで行く程美しくなってきた、 背負子を背負った人が見え、絵を描く為の画板かなと思ったが 近付くと大きくて違う。
この山の整備をされている方で土を運ぶ為の背負子だった、 重いと思うがご苦労様。 ブナの大木が見られる様になると分岐となっていて、 湿原に行く右手の道を進んだ。
初夏に来た時は花が咲いていた湿原も茶一色で枯れ葉が目立つだけだが、 周囲の木は紅葉に彩られている。
「いいね」と言いながら木道を回り込み左から道が合流、 ここにはベンチが有り休憩所が作られていた。 一旦降り初夏にミズバショウとリュウキンカが見られた小さな湿原を通る、 この周囲も紅葉が美しい。
原生林の森に入りカツラの巨木を通り、木平探勝路とカラ谷登山道の分岐を 過ぎるとブナ林となり、 太い木も多いので周囲の雰囲気も良く、見上げながら黄葉を楽しむ。
指標の立つミズバショウ群落地への分岐に来て、 紅葉はどうかと右に入って行った。 前回思わず素晴らしいと思った湿地に来た、 紅葉は良いが湿原に枯れた草が残っていて景観を邪魔している。
分岐に戻りブナ探勝路に進む、 ここから少し急な登りになるが一段と黄葉が鮮やかだ。 周囲は殆どがブナなので黄金色に染まった一帯で素晴らしい、 今が一番の最盛期だと思うが来て良かった。
新しいベンチが有るここは、 左はカラ谷と木平コースに降りて行く道で右の山頂へ進む。 一旦降り沢を渡り土止め階段が続く急登を行く、 厳しい登りだが妻は付いて来ている。 時々ベンチが出て来て以前より多く、 山頂が狭いので叉増やした様だ。 何人かの降りて来る人と擦れ違ったので、 山頂のスペースは何とかなるかなと思って登る。 眺望の利くベンチで単独の男性が食事中だ、 お聞きすると山頂は一杯で又先程団体が行き駄目でしょうとの事。 11時10分山頂に着いたが、やはりひしめき合っていて騒がしい。 下小鳥ダム方面山肌が紅葉して美しいが、 前回楽しんだアルプスは雪を被った薬師岳が確認出来る程度。
御嶽山や乗鞍岳もぼんやりと分かるが、 山の眺望を楽しむには程遠く話し声が煩いので直ぐ戻る事にした。
少し降った先程男性が休んでいたベンチに戻ると、 男性は居なくなっていたのでここで昼食としよう。
眺望が広がり前方に見えている遠い山は金剛堂山方面だと思うが、 特長有る山容で無いので見応えは無い。 只一応目の前が大きく広がっていて気分が良い、 然し日陰気味の場所なので汗が冷え寒くなる。
それに雲が出て日差しも時々遮られ余計寒さを感じ早々に下山開始、 「ブナ探勝路」分岐に戻り真っ直ぐ「カラ谷」に降りると、急な降りだがこの辺りも 紅葉が美しい。
降り切ると前回リュウキンカが咲いていた沢を渡り、 少しでベンチの有る「木平探勝路」分岐に着いた。 紅葉しているが谷間で日差しは無く華やかさは無いが、 然ししっとりした違った紅葉が見られている。
右の木平湿原に向うと直ぐ沢を渡り緩やかな登りだが階段状となり、 最初に来た時このコースを歩いたが、背丈の有る笹の間の狭い自然の道の印象が 全く違って開けて明るい。
上部に来ると少し笹が有るが幅広く刈られた歩き易い道が続き、 背後に小さなコブの籾糠山が見えている。
平坦になって来ると木の背丈が低いカエデが紅葉していた、 この辺りは木も疎らで森の印象は感じ無い。
木平湿原に来たが草が枯れていて濃茶色の暗いムード、 前回8月初旬で緑の可愛いいイメージが残っている。 写真を撮っただけで通過し、 荒れた感じのダケカンバの木が多いのを見ながらどんどん進み降りに入った。
枯れた大木を見た先、 太いブナの木に蔦が絡まり赤と緑の葉が混じった花飾りをした様子で面白い。 急な降りになると背丈の有るブナ林が広がって、 妻と「いいね」と言いながら黄金色の中に入って行った。
降りきると平坦な所が有り、 周囲ブナの大木に囲まれた癒しの空間となっていて思わず座り込んで楽しむ。
その後も緩やかな道が続きずっと黄金色に染まって進み、 急降下するとブナは少なくなって来る。 初夏には花が多そうな湿気た所を通ると、カツラ門に戻った。
午後になり赤色が強くなった紅葉を見ながら、 湿原の右側を通り14時30分駐車場に戻る。
ブナの黄葉は背丈も有り広範囲で、 特に木平探勝路のブナ林は見応えが有り必見だと思う。 初夏の花もこの地方では最高ランクで、 遠いが両シーズン共楽しめる岐阜県の低山では一番お勧めの山。 ⇒「紅葉のハイライト」 ⇒「籾糠山の大木」 ⇒前に行った「初夏の籾糠山」
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出会った花: 無し |