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物見山
(ものみやま)
328m

「雲興寺〜赤猿峠ルート」
H21年1月17日
9時10分〜14時50分
愛知県瀬戸市
晴れ
”殆ど自然林で明るく
  冬の山散歩に
   お勧めの山”
 物見山は万博会場の「海上の森」の一角に有り、 公園化されていると思うので山歩きの対象外としていた。

 猿投山の赤猿峠から尾根通しで行ける事を知り、 早速歩いてみる事にする。

雲興寺正面から33号を横切り橋を渡る
 このコースは里山なので色んな道が出てきて間違い易いと言われている、 実際はどうか?

 登山口の赤猿峠は昨年9月雲興寺から猿投山に登った時、 帰りに通ったので分かっている。

 然しその時のルートは一部林道歩きが有るので、 林道の無い道で赤猿峠に行く事にした。

 多治見から248号南下し品野町6信号を左折、 22号に入り岩屋堂を左に見送り赤津に進む。

 突き当りを左折して33号に入り、 東海環状自動車道を潜ると少しで雲興寺に着いた。

 今日は土曜日だが案外駐車された車が少ない、9時10分歩き始める。

 雲興寺正面から33号を横断して向かいの橋を渡り山に入り、 少しで突き当たり左に曲がった。

 川沿いに進み沢を跨ぎその先右に曲がると緩やかな登りとなる、 ほぼ自然林が続くが北斜面の為少し暗い。
川沿いに東へ進む 右に折れて山へ入って行く

 徐々に傾斜が増すと岩が出て来る様になるが、この道は東海自然歩道で歩き易い 道が続き、立派な階段が三つ続く所を過ぎて右に曲がると、急な登りに変わった。

 土留めの階段や岩の所を登り切り、少しでベンチに来ると単独の男性が休んで居て、 一緒に話をしながら先に歩くと直ぐ、送電鉄塔に来たが今日は完全に霞んでいる。
沢沿いの階段が三つ出て来る 登って降るとトイレの有る三叉路

 登り始めは寒かったが暑くなってきて手袋を外していたら、 体は良いが手が冷たくなったので再度した。

 降ってトイレの有る林道出会い分岐に来ると、単独の男性はベンチで ゆっくりすると言われて分かれ、 東海自然歩道を避け直ぐ向かいの山火事防止の看板左側から登る。
山火事防止の看板の横から入る よく踏まれた尾根道

 入口は階段だが直ぐなだらかな尾根状を太い山桜の木を見て進む様になり、 道はしっかり付きこのルートは「ヤマザクラコース」とされ、 少し先左下に林道が見えその先細尾根の道となった。

 緩急の有る好みの所謂「山道」を少しづつ高度を上げると急登に変わり、 ざれた道で滑り易いが距離は僅かで叉普通の状態に戻る。
ずっと太い木が見られる自然林の尾根道 主尾根に上がる手前のざれた急登

 コブに上がり降って行くと左から道が合流し、地形図破線の谷から上がる道だ、 ここには保安林の大きな看板が有るし、両方共道は顕著で分かり易い分岐。

 太い木も見られる道を緩やかに進むと、道が白っぽく見えるざれた急登になる、 粗い砂状で滑り易く慎重に登ったがこれも距離は僅か。
東海自然歩道の主尾根に上がった 分岐にある指標は東海自然歩道の東西への案内

 右奥に送電鉄塔が見えて来ると東海自然歩道に上がる、 登って来た方向の指標は無いが、 東海自然歩道「雲興寺3.9KM・猿投山頂1.6KM」の案内が立っている。

 右に降ると直ぐの送電鉄塔分岐を右に見送り、 10時5分ベンチの有る赤猿峠に着いた。
テーブル・ベンチの有る赤猿峠 バイク進入防止のガードの所を入る

 休憩しながら一応コンパスをセット、 バイクが入ら無い様にする為のガードを摺り抜け物見山に向う。

 顕著な尾根道を少し行くと、大岩が幾つも有る軽い登りとなった。
直ぐ大岩が出てきた 振り返ると岩を人工的に積んだ様で面白い

 下りに入り振り向くと、 大岩が重なって積まれた様になっていて面白い。

道は良く踏まれて明瞭
 愛知県と彫られた石柱が有り、 地形図境界を示す二点鎖線の尾根ルートで石柱は続く様だ。

 二次林の雑木林の明るい道は、 多くの人が歩いている様で踏み跡はしっかり付いて明瞭。

 四辻に来たが右は直ぐ送電鉄塔なので入ると、大きく開けている。

 今日は霞んでいて駄目だが猿投山山頂より眺望範囲が広い、 晴れた日は楽しめる場所だと思う。

 左からご夫婦が登って見えたのでお聞きすると、 林道を歩いていたが外国人のバイクの連中が居て恐いので、 こちらに登って来たとの事。

 赤猿峠から猿投七滝へ下った時に林道が痛んで凹凸が激しく、 そこに一杯タイヤ跡が付いていた。

 やはり休日にはバイクが入っている様だ、時々音も聞こえている。
大きく開けた送電鉄塔広場

 山歩きは普通静かなので、異常に大きな音はやはり聞きたくは無い。

 長話をしてしまったがお別れし真っ直ぐ進むと、 珍しい茶色の送電鉄塔が何基も木の間に見えている。

暗部の分岐は右に
 降下する所に来ると分岐に来た、 真っ直ぐはかなり地面がザレた状態で滑りそう。

 然し良く踏まれているので滑ら無いように降ると、 左から道が合流する。

 左はザレた斜面をトラバースする道だった。

 降りが続くと4人の男女が休んでいる、 直ぐ男性が「邪魔にならないように」と言われた。

 「猿投山自然保護・・」と書かれた腕章を付けてみえる方が居たが、 里に近い山は色んな活動をされている団体が有る。

 送電鉄塔指標76・75の有る暗部に来ると叉分岐に来た、 尾根通しルートなので直進だと思う。

 然し右の谷状の所は、随分踏み跡が多く付いていてテープも有る。

 地形図で確認すると正面のコブは南に斜面が降るので75鉄塔が有りそうだ、 それにこの尾根は南に降りながら続き、物見山の西へは続いて無い。
暗部の分岐には75・76の鉄塔指標 谷状の所を下る

 ここは送電鉄塔が近く現在位置が特定し易い場所だった、 降ると道が錯綜している谷状の所を進む。

 左に送電鉄塔案内を見送り道に黒い杭4本が打って有る所に来た、 これもバイク進入防止の為だと思うが?
黒い杭が4本打ってある 分岐に来た

 只し横に通過スペースが出来て現状は侵入禁止の役目を果たさ無い、 叉も同じ黒い杭を見て分岐に来て、右手の木に案内板が架かり来た方向 「赤猿峠・さなげ山へ」、正面「海上の森・物見山・山口駅」と有る。
手書きの指標が木に架けてある 境界杭の所を急登する(右へ行っても鋭角に戻れば同じ)

 真っ直ぐと左に急登する道が付くがどちらに?セットしたコンパスを見ると 物見山は左の急登方向だ。

 左に一登りすると今迄の境界石柱とは違う太い石柱が有った、 ここも分岐になっている。
コブに上がると太い石柱が有り左へ 愛知県と彫られた境界杭がずっと続く

 再度コンパスで確認し分岐を左に進む、 直ぐ尾根上の道となり境界杭が出てきたので間違ってい無かった。
気持ちの良い二次林の道が続く

 緩やかに降って行くと急降下し峠に下りた、 右から幅広い道が来ていて左にも道が見られる。

海上の森からの遊歩道が合流した
 地形図に有る東山路町(ひがしやまじちょう)に通じる破線の所に来た様だ、 真っ直ぐ突っ切り急登して尾根に取り付く。

 道は雑木林の中にしっかり付き歩き易い道で、 全般に下り傾向だがアップダウンしながら進む。

 右に土留め階段が見えて海上の森からの遊歩道が合流、 少し先叉も右から道が合流して11時50分「物見山」山頂に着いた。

 広い山頂は開けた西方面に丸太のベンチが5基程並んで、 4人の女性陣が食事をしている。

 東側の木に山頂を示す板が架けて有るが、 海抜312mを消して327、9mと訂正されていた。

 地形図を見るとここは標高点は無い場所だが、 330m近辺と読めるので327、9mが正しい様だ。

 左に石碑の様に大岩が立ち、 地面には石が石碑を囲うように埋めらていて何かが有った跡の様子。
「物見山」山頂、この左側にベンチが並んでいる 木に架けて有る山頂標識

 ベンチに腰掛けて昼食とする、 前方に瀬戸の町方面が見えているようだが全く霞んでいる。

「物見山」山頂は西面開けている
 先に女性陣が帰られた、 歩いている時は汗を掻く程だが寒くなり戻ろうと思った時単独の男性が着かれた。

 叉も色々話をして12時40分戻り始める。

 体調によっては海上の森に下り林道で帰ろうと思っていたが、 歩いて来た赤猿峠迄の道は歩き易い道なので同じ道を戻る事にした。

 往路二つ目のどちらへと思ったコブに来て、 茶色の送電鉄塔が見えて眺望はどうかと真っ直ぐ急降下せず左に行ってみる。

 直ぐ鉄塔近くに来たが木に囲まれ入るの止め、 鋭角に右に降ると指標の有る分岐に戻った。

 男女5人のグループがどちらへ進むのかと考えてみえ、聞かれたので 「私が来た方は送電鉄塔に行き左に戻ればどちらも同じですよ」答える。

 沢状の所を登り往路一つ目のどちらへと思った分岐を左に進み、 風の無い暖かい所で蜜柑を食べて休んだ。

 12時40分赤猿峠に戻り猿投山山頂方面に進み、 送電鉄塔分岐を左に見送り直ぐ朝来た分岐を左へ入る。
尾根ルートと谷ルートの分岐 分岐に有る保安林の大きな看板

 ざれた所を滑らない様に降り、保安林の大きな看板の所の分岐で右に取り谷に下りて行くと、 幅広い道で時々土留の階段も有り、遊歩道として整備されていた。
幅広い遊歩道となる 堰堤の上を通過した

 両側金網の柵で囲まれた堰堤の上を通り、 左に沢を見ながら緩やかに降って行く。
左下に沢を見ながら下る 右側コンクリートブロックの道

 その後も出て来る堰堤を見ながら、 右側コンクリートブロックの壁の所を通過すると林道と変わる。
林道を歩く 山小屋やテントの有る分岐を通過

 小屋やテントの有る分岐を通り登りに使った尾根ルートを見て右折、 14時15分トイレの横に来てベンチで休憩し、 14時50分雲興寺の駐車場に戻った。

 トイレの有る分岐から尾根直登ルートは、 一番短時間で赤猿峠に行けて叉感じの良い道でお勧め。

 赤猿峠から物見山は二箇所戸惑う所が有るが、 愛知県と彫られた境界杭が続けば良いのが目安になる。

  「関連ページ」
   ①猿投山;行き:新池ルート帰り:城ヶ峰ルート

   ②猿投山;雲興寺ルート


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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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  出会った花:  無し


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