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八尾山
(はちおやま)
1,101m
H20年10月2日
11時25分〜15時40分
岐阜県 下呂市
晴れ
”アップダウンを
  楽しんでの
   鉄塔巡り”
 天気が良いとの予報で急遽山に行く事にするが、何処に登ろうか!

林道柿坂線の起点看板
 眺望が良いとされる上松の「風越山」か根羽村から登る「茶臼山」にしようか迷い、 外を見ると晴れてはいるが霞んでいる。

 それならと下呂で未だ登って無い「八尾山」に行く事にして、 8時40分家を出た。

 41号の金山で256号に入り岩屋ダムを目指すが、 「美輝の里」の馬瀬西村に着くのが11時になってしまう。

 山の地形図だけで里の詳細図を持って来なかったし、 良く調べずに出て来たので登山口の柿坂峠に入る所が分から無い。

 集落入口の「露天風呂美輝の湯」は「道の駅美輝の里」とされ、 売店に行き道を聞く事にする。

 若い女性の方でしたが、親切に説明して頂きまして有難う御座いました。

平坦で広い柿坂(かきさか)峠
 少し戻って分岐を旧道に入り、 洒落た建物の「民宿老田」先を右折し坂を登って行く。

 この分岐は直ぐ先で新しい道が合流するのが見えていた。

 最初の分岐は左に取り一番上の分岐を右に取ると、 暫くで民家が無くなり「林道柿坂線」と書かれた大きな看板を見て山に入る。

 状態の良い舗装道が続くが、時々落石落木が見られるのでゆっくり走った。

 一つだけ大きな落石が有ったが、通行に支障は無く無事通過し峠に着く。

 直ぐの右手に山への道が有り、 送電鉄塔指標と木に「八尾山登山口」の案内が掛けて有る。

 峠付近道幅は広いが、手前右側に駐車スペースが有るので止めた。

 峠の中央に行くと石像が祀られ、 その先左側に新しい黄色の「権現山登山口」の案内が立っている。
送電鉄塔指標が立つ林道の登山口 小さな案内が木に架けて有る

 行ってみたいが既に11時25分になっているので、 八尾山に登ったら権現山は無理だと思う。

 戻り山に入って行くと、杉林の中に道は幅広く付いている。
杉林の中にしっかりした道 右下に小屋が見えて来る

 右に曲がり左山で進むと右下に小屋が見えていた、 この先谷間に付けられた道を緩やかに登って行く。
間伐した木が散乱 114鉄塔は北東が開けている

 周囲は間伐されたばかりの様で結構太い杉の木や小枝が散乱し、 登山道にも多くて少し歩き難い。
最初の鉄塔から「白山」が霞んで見えた(中央左奥)

 少し登ると114送電鉄塔に来た、 北方面広がるが奥にうっすらと高い山が見えていて白山の様だ。

 自然林となり太い木も見られなかなか良いと思っていると、 直ぐ尾根を境に右側植林の桧林と変わる。
少しの区間だけ両側自然林 115鉄塔は少し登山道から入る

 コブに上がると右に115鉄塔の指標が立ち、 地形図から近そうなので眺望はどうかと入って行く。
奥左から「川上岳」「位山」「船山」、川上岳の手前は「仏ヶ尾山」

 右手開け川上岳・位山・船山が見えるが、 なだらかな山容なので平凡な風景となっている。
大きな「御前山」 三角錐の下呂御前山の右に「御嶽山」

 送電鉄塔の右には大きな御前山が有り、 その右樹木の上にピラミッド型の下呂御前山も確認出来、 その右の大きな山塊が御嶽山だが雲が懸かっていた。

 戻り尾根を進むとブナの良い林が広がるが左側だけで惜しい、 右は細い桧の若木の植林が続く。
左側自然林、右側桧林が続く ブナの大木の幹が空洞化

 少し登ると切り開かれ広々とした116鉄塔に着いた、 西側開けているが霞んでいて眺望は良く無い。

 鉄塔の直ぐ先登山道左手1m位入った所に、 三等三角点「奥茂谷(おくもだに)」が有った。
116鉄塔から切り開かれた先に117鉄塔 116鉄塔近くの三等三角点「奥茂谷」

 然し笹の中で注意しないと気付かず通り過ぎてしまう場所だ、 直ぐ横に石柱が並んで有るが読め無い書体で彫られ、 かなり古い物の様で境界杭だと思うが?
太いブナが見られる登山道

 117鉄塔を見てどんどん降り帰り厳しそう、 変わらず右側ヒノキで左ブナの混じる自然林が続いた。

 降り切り叉登って119鉄塔を通過すると急降下し、 その後一層急な登りに入る。
ブナの大木 どんどん降って行く

 ぐんぐん登ると汗が吹き出て、 たまらず1枚脱いで進むと120鉄塔が見えてきた。

 幅広く笹が刈られた所を登ると、 左手が大きく広がり素晴らしい眺望が得られる場所になっている。
120鉄塔が見えてきた 120鉄塔の先に山頂部のピーク

 御前山から小秀山迄ずらっと見渡す事が出来る、 只御嶽山は直ぐ近くだが一段と雲の中になっていた。
120鉄塔から「御前山」 120鉄塔から「空谷山(下呂御前山)」

 こんなに眺望が得られる山だと思って無かった、 この山も天気の良い日に登る山。
120鉄塔からの眺望

 鉄塔近くに行くと草付きでふわふわしていて、 腰を下ろしゆっくり休憩する。
120鉄塔からの眺望

 白草山辺りから右手の小秀山方面は、 余り特長の有る形をして無いので山座同定が難しい。

 降って行くと分岐に来た、 121鉄塔指標が立っていてそちらは左山で良い道が続いている。
右の送電鉄塔121への道と別れて左に 分岐に架けて有る案内

 山頂への左尾根方向も狭いがしっかりした道が続き、 小さいが木に「八尾山登山道」の案内が有った。

 少し笹が出てきたが道は分かり易い、 コブに来ると踏み跡が乱れるが尾根を行けば良く適当に進む。
低い笹が出て来るが道は明瞭 一部道が錯綜している所も有る

 急な登りとなって息を切らしながら進むと、 なだらかになり右手が切れ落ちた狭い道となる。
山頂手前は西側が広がる 「八尾山」山頂は林の中

 眺望が広がり山波が見えて、 その先少し足場の悪い所を通り13時15分「八尾山」山頂に着いた。

 二等三角点「八尾山(はちおやま)」が有るここは、 周囲木に囲まれ全く眺望は開けて無く、 狭い広場で通り道の途中の木に山名板が一つ架かっているだけの感じで山頂らしく無い所。
二等三角点「八尾山(はちおやま)」 木に架けて有る「八尾山」の山名板

 虫が纏わりついて煩いので、昼食は見晴しの良い120鉄塔で取ろうと水を飲んで直ぐ退散し、 13時35分120鉄塔広場に戻りのんびり昼食としたら殆ど虫は寄って来ない。

 食後ザックを枕にして横になってゆっくり寛ぎ、14時10分下山開始すると三等三角点 「奥茂谷」の有る116鉄塔が高くに見え、アップダウンの登りの帰りが待っていた。
曙草
120鉄塔広場から一番奥が帰って行く116鉄塔 林道に咲いていた 「アケボノソウ」

 それでも歩き易い道なので順調に進み、15時40分峠に戻る。

 向かいの「権現山」はやはり止めて帰ると、 途中の林道にはアケボノソウが咲いていた。

 登山道は歩き易いが人工林が多く、 良い林が見られるのが尾根東側だけなのが非常に惜しい。

 三角点と山名板が有りここが山頂と思い帰ったが、 奥に石像の立つ展望所が有り山頂らしい所の様だ、急にこの山に行く事にした為、 以前掴んでいた情報を当日は全く忘れていた。

 中日新聞社編「続山旅徹底ガイド」は三角点の所を山頂とし、 地元では展望所が山頂か?この日は山頂奥の展望所でも霞んで眺望は駄目だったと思うが、 行って無いのが心残り。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  出会った花:  ・アケボノソウ ・ノコンギク


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