「未央柳」
「ビョウヤナギ」    岐阜県可児市 我が家の庭にて (2012.6.3)
最近市街地を歩いていると良く見掛け、中国原産江戸時代に渡来のオトギリソウ科オトギリソウ属の
半落葉性低木で、我が家の庭にも野鳥が種を運んだのか自然に生えたので、野山の花に入れても
良いのだが何故か抵抗が有りお気に入りに掲載。

木の高さ0.5~1、5m程になり、葉は無柄の長さ8cm程の長卵形でほぼ十字対生し、6~7月
鮮黄色の花を付ける。

花は直径約5cmの光沢の有る5弁花で輝いて見え、1枚目の写真は真っ直ぐだが2枚目の写真の
ように咲き始めは長い雄蕊多数が中心に向かい湾曲し美しい花。

草本だが同科同属の 「オトギリソウ」は、背丈20~60cmで花の大きさも1.5~2cm と本種
よりかなり小さい。

花の名前は中国の詩人「白居易(はくきょい)」の長恨歌に「太液の芙蓉未央の柳此に対ひて如何に
してか涙垂れざらむ」と、玄宗皇帝が楊貴妃と過ごした地を訪れて、太液の池の蓮花を楊貴妃の顔に
未央宮殿の柳を楊貴妃の眉に喩え未央柳の情景を詠んだ一節が有り、美しい花と柳に似た葉を持つ
木をこの故事になぞらえて未央柳と呼ぶ様になったとされる。

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