「山吹」「八重山吹」    バラ科ヤマブキ属
「ヤエヤマブキ」   岐阜県美濃加茂市 富士山(山之上富士)にて (2008.4.30)
富士山山頂から降り分岐を左に休憩舎迄来ると、右山で富士見橋に戻る幅広い遊歩道が有り、
日陰が多く湿気た道を行くと谷側に何本も見られて、公園整備した時植栽された木の様子だ。

「山吹(ヤマブキ)」の八重咲き園芸品種の落葉低木で、北海道及び本州・四国・九州の山地の
谷筋等に見られ、ヤマブキより少し遅れて4~5月新しい枝先に鮮黄色の花1個付ける。

花は大きさ3~5cm、雄蕊が弁化し八重に付き雌蕊は退化し八重咲きの花弁だけで結実しない。

木は株立ち状で高さ1.5〜2m、葉は互生し卵形で先は尾状に鋭く尖り縁に不揃いの重鋸歯が
有り、葉柄の基部には線形の托葉が付く。

太田道灌が「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」と詠んでいる事で有名。
「ヤマブキ」     岐阜県山県市 北山登山道にて (2003.4.27)
柿野から林道を奥に走り登山口に着くと、向かいに1軒住まれているお宅が有り駐車の御了解を頂く、
以前多くの民家が有った集落で谷沿いの道に入ると、残った石積みが有り山吹が満開で迎えてくれた。

北海道〜九州の山地谷川沿いの湿った所に自生の落葉低木で、4〜5月頃鮮黄色の5弁花を付ける。

花は大きさ3〜5cmの黄金色、鮮やかな赤みを帯びた黄色で「山吹色」と言う程に親しまれていて、
花は前年枝から伸びた短い枝先に1個平開、花弁は倒卵形で先は丸く僅かに凹み基部急に細くなり、
雄蕊が多数の雌蕊は5~8個。

地下茎を伸ばして増え、茎は高さ1〜2m細く頼りなげで根元から株立ちし群がって生え、初め緑色で
その後褐色と変わって3〜4年で枯れ、葉は互生し8〜10mmの柄が有り質は薄く鮮緑色をし、長さ
4〜8cmの倒卵形で先は尖り縁に重鋸歯、葉脈が明瞭に出て脈上に毛が散生し裏面の全面に細毛。

木の名前はしなやかな枝が風に揺れる様子から、「山振」と付き「山吹」になったとされるが、定かな
設とされて無いようだ。

         山歩き記録 ⇒北山


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