「山薄荷」   ツツジ科ツツジ属
「ヤマハッカ」    愛知県新城市 比丘尼城跡にて (2010.10.18)
南北朝期に存在したのではとされる、愛知県と静岡県の県境に有る新城市指定史跡
比丘尼城跡(びくにじょうあと)に咲き、ここは土壌が特殊なのか珍しい花に会える。
「ヤマハッカ」     滋賀県米原市 伊吹山にて (2008.9.14)
山頂部に多く咲いて、イヌヤマハッカとの違いは本種上唇に斑点が見られ、イヌハッカに斑点は無い。

北海道・本州・四国・九州の山野林縁に自生、9〜10月頃穂状に数個ずつ数段青紫色の花を付ける。

花は上部葉脇で枝を分け円錐花序に付け、長さ7〜10mmの唇形で上唇は立ち上がり4裂し内側に
濃紫色の班点が多数付き、下唇の縁が内巻きになり舟形で前に突き出し、雄蕊雌蕊共に花冠より短く
見えず、萼は長さ2.5~3mmで短毛が密生し先が5裂、5個の萼歯はほぼ同じ長さ。

茎は4稜で下向きの曲毛が付き直立し、高さ40〜80cm対生状に枝を分け伸び、葉は対生し長さ
3〜6cmの長楕円形~広卵形で先は尾状に伸びず、縁に粗鋸歯が有り基部急に細くなり葉柄の翼に
続き葉裏に腺点が見られる。

花の名前は日本在来シソ科ハッカ属「日本薄荷(にほんはっか)」に少し似て、山地生育で「山薄荷
(やまはっか)」と付いた、白花品は「白花山薄荷(しろばなやまはっか)」と言う。

尚「ハッカ」と名前が付いているがミントの香りは殆ど無い。

       山歩き記録 ⇒伊吹山


TOP 花TOP