「竜脳菊」       キク科キク属
「リュウノウギク」      滋賀県米原市 伊吹山にて (2008.9.14)
上野口3合目迄車で上がり(その後一般車通行止め)登ると、8合目辺りに見られたが咲いて
間もない様子で蕾が多かった。

福島県以西及び四国と宮崎県の山地の日当りの良い所に自生、10〜11月白色の花を付ける。

花は茎の所々で枝を分けた先に付け大きさ2.5〜4cm、外に白色舌状花20枚程が平開し、
内に黄色筒状花多数を半球状に付け、花弁は盛りを過ぎたり霜に会うと淡紅色になる時が有り、
総苞半球形で白毛の有る総苞片は複雑に重なり、総苞外片披針形で内片はそれより少し幅広。

やや木質化の茎は地表を這い細い茎を出し斜上し、立ち上がって垂れ下がる事が多く茎の高さ
30〜80cm、葉は互生し質が厚く卵形~広卵形の洋紙質で3中裂し、各裂片の先が不規則
に浅裂し基部楔形で時に縁に疎らな鋸歯が付き、葉の裏面には丁子状白毛が密生する。

花の名前は「竜脳香」という樟脳に似た香りの重要な香料が有り、本種の葉を揉むと竜脳香に
似た良い香りがし「竜脳菊(りゅうのうぎく)」と付いた。

      山歩き記録 ⇒伊吹山


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