「ヤマアジサイ」
長野県下高井郡山ノ内町 奥志賀にて (2001.7.19)
秋山郷近くから「苗場山」に登る為、長野市から宿泊地発哺温泉に向かっていると林道脇に見られた。
本州関東地方以西の主に太平洋側山地に自生の落葉低木、6〜8月白色や淡青紫色他の花を付ける。
花は枝先に散房花序を出して付け、周辺に直径2〜3cm花弁状の萼が3〜5枚の装飾花と中の普通花
多数は5個の三角状の花弁に雄蕊が10個。
花は装飾化が先に開き後に中央の普通花多数が開花、本写真は普通花多数が半分程が開いた状態。
茎の高さ1〜1.5mとなり、葉は対生し長さ7〜12cmの長楕円形で先は尾状に鋭く尖り、縁に
鋭い鋸歯が付き質は薄く艶は無い。
エゾアジサイとの区別ポイントは、エゾは装飾花が濃い青紫色で時に淡紅色や白色も有るとされ、分布
エゾアジサイが北海道〜本州日本海側と九州、本種は本州関東地方以西~九州と地域は重複し、葉は
エゾ広楕円形ヤマは長楕円形とされるが区別が難しく、写真装飾花が薄青色で「ヤマアジサイ」とした。
花の名前は藍色が集まった意味の「集真藍(あずさい)」が転訛、山地生育で山紫陽花と付き、漢字名
の「紫陽花」は、中国大陸で別種の植物の名前で有ったのが、誤って充てられたとされるが詳細が不明。
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