「山紫陽花」    ユキノシタ科アジサイ属
「ヤマアジサイ」     岐阜県揖斐郡揖斐川町 金糞岳登山口鳥越林道にて (2009.6.25)
鳥越林道に入って暫く登って行くと日陰の林道脇に咲いていて、同じ場所でも花が少しずつ違うのが面白い。

一番下の奥志賀で撮ったのやこの鳥越林道の花はエゾアジサイかもしれないが、区別は事実上難しいと思う、
明確な違いは無く朔果がエゾアジサイ5〜6mm、ヤマアジサイ約2mmとされこれなら区別出来るが花で?

      山歩き記録 ⇒金糞岳
「ヤマアジサイ」    長野県木曽郡上松町 林道吉野東野線にて (2006.7.14)
木曽の「風越山」登山口下見に行き、林道を走っていると真っ白い花を一杯付けた紫陽花が見られた。
「ヤマアジサイ」     長野県下高井郡山ノ内町 奥志賀にて (2001.7.19)
秋山郷近くから「苗場山」に登る為、長野市から宿泊地発哺温泉に向かっていると林道脇に見られた。

本州関東地方以西の主に太平洋側山地に自生の落葉低木、6〜8月白色や淡青紫色他の花を付ける。

花は枝先に散房花序を出して付け、周辺に直径2〜3cm花弁状の萼が3〜5枚の装飾花と中の普通花
多数は5個の三角状の花弁に雄蕊が10個。

花は装飾化が先に開き後に中央の普通花多数が開花、本写真は普通花多数が半分程が開いた状態。

茎の高さ1〜1.5mとなり、葉は対生し長さ7〜12cmの長楕円形で先は尾状に鋭く尖り、縁に
鋭い鋸歯が付き質は薄く艶は無い。

エゾアジサイとの区別ポイントは、エゾは装飾花が濃い青紫色で時に淡紅色や白色も有るとされ、分布
エゾアジサイが北海道〜本州日本海側と九州、本種は本州関東地方以西~九州と地域は重複し、葉は
エゾ広楕円形ヤマは長楕円形とされるが区別が難しく、写真装飾花が薄青色で「ヤマアジサイ」とした。

花の名前は藍色が集まった意味の「集真藍(あずさい)」が転訛、山地生育で山紫陽花と付き、漢字名
の「紫陽花」は、中国大陸で別種の植物の名前で有ったのが、誤って充てられたとされるが詳細が不明。


TOP 花TOP