「丸葉青梻」 「細葉青梻」   モクセイ科トネリコ属
「マルバアオダモ」 「ホソバアオダモ」   岐阜県可児市 浅間山にて (2003.4.19)
北海道・本州・四国・九州の山野に自生の落葉高木で、4〜5月本年枝先や葉脇に 白花を多数付ける。

花は円錐花序を出して付け、合弁花だが花弁は4全裂し長さ6〜7mmの線形が 多数で、雌雄異株の
雌株は花序が小さく花数は少なく、雌株の花は1本の雌蕊と2本の雄蕊が有り、 雌蕊の根元は赤紫色
を帯び柱頭は匙型で、雄株の花は雌蕊が退化し雄蕊が2本だけ。

木の高さ5〜15m、葉は対生し長さ10〜20cmの奇数羽状複葉で、小葉は 2~3対付き長さ
5~12cmの狭卵形~広卵形の先端は尾状に尖り基部楔形、葉の縁はほぼ全縁で しばしば波打つ。

木の名前は本種の葉が幼木時は丸いが、成木は細長く先が尖りマルバアオダモの 名前が合わ無い?
トネリコ属の葉は縁に鋸歯が有り、本種の葉には鋸歯は無いので「丸葉(まるば)」 と付くの説も有り、
別名のホソバアオダモが実際の葉の形の実体を表している。

アオダモの名前は枝を切り水に浸けると殺菌性の樹液が浸み出し、水が藍色になる 事から藍=青とし、
ダモは諸説有るが材が弾力が有り、「撓む→たも」に転訛した説が近そうだが? 木の質が軽くて粘り
強く野球のバットに使用されるが、浅間山は土壌が悪いのかバットに使え無い細い 木しか見られ無い。

       山歩き記録 ⇒浅間山(可児市)


TOP 花TOP