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浅間山
(せんげんやま)
372m
H15年4月19日
9時05分〜11時40分
岐阜県可児市
曇り
 ”ヤブツバキと
 ミツバツツジが
  一杯の里山”
 花粉症もやっと軽くなり山に行こうとするが、午後から雨の予報だ。

県道からの入り口
 日曜日は一日中雨の予報で、 午前中で戻る事が出来る近くの「浅間山」に行く事にする。

 この山には以前は良く行っていたが、ここ15年以上入って無い。

 折角なので「不動の滝」から山頂部尾根に登り「浅間神社」に行き、 帰路は小滝苑団地に周回とする。

 県道381号多治見〜八百津線の小滝苑団地入口を入らず、 多治見方面に降って行く。

 蕎麦・懐石料理「魚魚家(ととや)」と「不動の滝」の看板の所で、 左の山方面に入った。

 左側直ぐに水量は少ないが、少し幅の有る澄んだ浅い流れが見られる。

 両側はツバキやミツバツツジ、そして山桜が満開で迎えてくれていた。
山桜とミツバツツジが迎えてくれる
ミツバツツジの咲く道

 「とと家」前の広場に着いたが未だ営業して無い、 奥に赤い幟が立ち横には案内板が見られ、案内は「不動明王の滝」と正面のこんもりした「岩山」のコースで、浅間山の案内は入って無い。

 20年程前にここから浅間山に登った、 道は狭い山道だが明瞭に着いていた記憶が有り入って行く。
J・PHON鉄塔近くの「苦苺」の大株 J・PHON鉄塔近くの「苦苺」
登山口 せせらぎの道

 自然で緩やかな登山道を沢沿いに進むと、 直ぐに小さな滝が続く渓流沿いの変化が有る道となる。

不動の滝
不動明王の滝
 左の急斜面に薄い山道を見て、真っ直ぐ進むと「不動明王の滝」に着いた。

 「昭和61年12月12日岐阜県名水に選定」と有るが、水量が少ない小さな滝と 祠と休憩舎が有る。

 少し戻り山道に入って行く 、 現在は殆ど歩かれて無い様で踏み跡は薄いが探さなくても良い。

 谷は広くなり右に浅い沢を見ながら、 草が被さり気味の狭い道を緩やかに登って行く。

 ミツバツツジやヤブツバキが咲いていて、 なかなか良い感じで歩く事が出来写真を撮るのに忙しい。

綺麗な「藪椿」
ヤブツバキ


 一部狭い急な所も出て来て、 その先なだらかになり黄色のプラスチック杭が有る所に来た。

 左寄りに人工的な広い道が続き、右鋭角に山の斜面への踏み跡が見られる。

 左の道は20年前に来た時は無かったので、 岩山周回コースを新たに作ったと思うのだが?

 岩山は遠くからも岩が出ているのが分かり、以前行ったが道は無いが藪状態で無く自然林の中を急登し尾根に上がり、少し降ると大岩に着く。

 現場に立つと細長いが幅が狭く丸みが有り、急斜面の恐怖心で岩に上がれなかった。

 左に入らず最初の杭の所を真っ直ぐ取り付くと、 直ぐ大きな松の木が倒れ登山道を塞いでいる。

満開の「山桜」
ヤマザクラ
 「入らないように」の合図に見えるが、 良く見ると自然に枯れて倒れている物だ。

 倒木を登山道から取り除き入って行くと、真っ直ぐの狭い急な登りと変わる。

 落ち葉が多くガサゴソと、大きな音を立てながら登って行く。

 これだけ落葉が積もっているのは、この道は殆ど登られて無い様だ。

 テープ等の目印は見られ無いが、真直ぐに踏み跡は続き迷う事は無い。

 少しだが日も射してきて暑くなり、 汗を掻きながら尾根に上がると林道に出た。

 20年前に登った時林道は無く、 尾根頂部の山道を浅間神社方面に行ったが右に鉄塔が見えている。

 右に舗装されて無い林道を進むとワラビを取っている人に出会う、土岐の方から登って来たそうで、この林道が続いているとの事。
以前無かった道
尾根は幅広い良い道

 この山はワラビが有り、以前は何度も取りに来た。

 一杯取ってもそんなに美味いと思えず、 殆ど食べずに捨ててしまうので最近は全く取りに入ら無い。
J・PHON鉄塔近くの「苦苺」の大株 J・PHON鉄塔近くの「苦苺」
大きな株のニガイチゴ ニガイチゴの花

 10時10分大きな鉄塔に着くと、アンテナは「J・PHON」の物だった。

 ここは北面が開けているが、 今日は曇り空に春霞で眺望は良く見えない。

「三葉躑躅」が一杯咲いている
ミツバツツジ
 御嶽山・恵那山と思われる山が見え、 直ぐ下に富士可児カントリーが広がっている。

 林道を戻り不動滝から登った所に来たが、 道が有ると分からない程で案内標識は無い。

 「ウラジロノ木」の名前を示す札が有り、 古い梱包用の紐が結ばれているのが目印。

 以前浅間神社へは尾根の狭い山道で、 今は地道の林道だけで昔の山道は自然に戻った。

 どんどん戻り平坦になると左上に小さなコブが有り、 上がると東方面が広がっていた。

 ここはこの辺りで一番高く、 かなり前に元旦登山で初日の出を拝んだ場所だと思う。

 林道が終わり林の中に入ると、分岐に来た。

 左展望台・右浅間神社で(展望台経由でも浅間神社に行ける)、 平坦な林の中を右に進む。

 10時50分浅間山の山頂とされる、浅間神社の建つ平坦な広場に着いた。

神社の広場に山頂を示す標柱がある 昔からある神社人は居ない
四角の方位標柱 浅間神社

 以前より立派な社が建っている様に思うが、記憶は確か?
 周囲は綺麗に整備されていて、 ここにも満開の山桜と椿が咲いていた。

 本殿の左に北に降る山道が有り、 浅間林道の一番高所に降り左に行けば小滝方面に戻る事が出来る。
昔からある神社人は居ない
アセビ 車止めの広場

 北に行かず広場正面の参道を降り鳥居の立つ広場の車止めに行き、 展望台に登り返し休憩した。

 ベンチが有り下は多治見の町から桜ヶ丘団地が見え、 先は高社山と左に弥勒山から道樹山が望める。
浅間山山頂下の展望台から内津峠方面
展望台の眺望、希望ヶ丘から桜ヶ丘、奥は愛岐三山方面

 同じ道を戻り車止め広場から参道の車道を降る、 途中右手に石が置かれ注連縄が飾られた所が有った。

バットの材料の「アオダモ」
マルバアオダモの花
 標識の文字は消え以前「ニノ注連」と書かれていた記憶だ、 昔の浅間信仰の名残だと思う。

 急なザレ気味の道を暫く降ると浅間林道に出た、 鳥居が建ち4〜5台駐車可能なスペースが有る。

 一般にはここから浅間山に登るのだが、 車が通れる道を登る為山歩きの雰囲気は良くない。

 舗装の林道を左に降るとDDIのアンテナが立ち、 その先11時35分小滝苑団地に戻った。

 斜面に造成された団地の中を歩き381号に出て、 10分弱で「とと家」入り口に戻る。

  「とと家」から尾根の道は自然で良い山歩きが楽しめるが、 尾根の林道や帰りの道は整備され過ぎ。

 以前は浅間林道だけで山頂尾根部は自然が残り、 里山の雰囲気が感じられ開発されたのが惜しい。


  別の時に撮った⇒「浅間山の眺望」

  ⇒「浅間山拡大ルート図」・・・2011年12月作成


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
出会った花: ・ミツバツツジ ・ヤブツバキ ・ヤマザクラ  ・コブシ ・アセビ

         ・ニガイチゴ ・マルバアオダモ   


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