「ミヤマヨメナ」
「ノシュンギク」
岐阜県本巣市 雷倉にて (2008.5.13)
雷倉の山頂を踏み登山口近くに戻り、分岐を登って来た方向と反対の堰堤方面の上流に行くと、
堰堤直ぐ上の河原に下りる所に見られ、菊の形だが秋で無くこの時期に咲く大きな花に驚いた。
本州・四国・九州の山地の日陰に自生、4月〜7月茎先に白又は青紫色の花を1個ずつ付ける。
花は径2〜4cmで外側に隙間の有る舌状花約10枚と、中心に半円状淡黄色筒状花が多数で、
総苞片は披針形2列しほぼ同長。
根茎は横に走り分枝し増え叢生し、雑木林の中にしばしば群落を作り、茎は直立し長毛が密生し
高さ15〜55cmで上部で枝分かれし、根生葉は長い柄が有り長楕円形で花期にも残り、茎葉
は無柄で互生し長さ4~6cmの卵状長楕円形~長楕円形をし、下部の葉の柄には翼が見られ、
両面に微毛が有り先が尖り縁に大きな荒い切れ込みが2~4個付く。
花の名前は秋咲きのヨメナと属が違うが花が似て区別の為山地自生で「ミヤマ」を付け、「深山
嫁菜」と付く、尚秋咲き「嫁菜(ヨメナ)」の名前は、「牧野植物図鑑」に「この類中では最も
美味で然も優しく美しいから付く」とされる。
「野春菊(ノシュンギク)」は、江戸時代の本草学者貝原益軒が大和本草に野春菊とした事により
付いて、街で見掛ける「都忘れ(ミヤコワスレ)」は本種の改良園芸品種。
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