「耳掻草」    タヌキモ科タヌキモ属
「ミミカキグサ」      岐阜県瑞浪市  屏風山にて (2008.9.8)
湿地帯の中でも水が有る所に生育している、近いが花は木道より下に咲いているので撮り難い。

      山歩き記録 ⇒屏風山
「ミミカキグサ」     岐阜県可児市 御嵩の森にて (2006.10.5)
「みのかも健康の森」から戻り「御嵩の森」高原湿地に行くが、特に目立つ花は何も咲いて無い、
湿地の中を良く見ると黄色の花が咲いている様で、望遠で撮ってみると「ミミカキグサ」だった。

北海道を除く日本全国の湿地・溜池畔に自生の食虫植物で、8〜10月小さな黄色い花を付ける。

花は水の上に出た花茎の上部に、大きさ(幅)3~5mmと極く小さな2唇形を2~5個付けて、
上唇は小さく先が2浅裂し下唇は大きく中央大きな膨らみが有り、距は下向きで先は尖り、萼片
及び花柄は薄橙色~薄茶色。

茎は高さ7~15cmの花茎を出し、地中に細い白色地下茎を這わせ微小な捕虫嚢を付け微生物
を捕獲、気中葉は倒卵状ヘラ形円頭の長さ5〜8mmで、地下茎から1枚づつ出し地表に広げ、
水深の有る所では線形の水中葉を疎らに付ける。

花の名前は花後萼が大きくなり果実を包む形が耳掻きの先端に似た形をし、花茎を含めて耳掻に
見え「耳掻草(ミミカキグサ)」と付く。

尚科名及び属名の「タヌキモ(狸藻)」は、水生の種の茎葉をタヌキの尾に見立て付けられた。


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