「メギ」
「コトリトマラズ」
岐阜県山県市 北山登山道にて (2003.5.4)
関東地方以西と四国・九州の山地・丘陸に自生の落葉低木で、4〜5月短枝の先に淡黄色の花を付ける。
花は短い枝から小さな総状花序を出し径約6mmを2〜4個下向きに付け、花弁は淡黄色の長さ約2mm
が6枚で基部黄色の密腺が2個ずつ付き、花弁のように見える外側の萼片も淡黄色で6個付き、花弁より
大きく紅色を帯びるが濃淡の変化が多い。
雄蕊6個有り触れると雌蕊の有る内側に曲がり葯の先2個に付属体が付き、雌蕊1個は円筒形で柱頭が
緑色の円盤形。
果実は液果の長さ7~10mm楕円形で、10~11月赤く熟すが食べて美味しいかは調べが着かない。
木の高さ約2mになり、枝は稜が有り褐色で良く枝分かれし、節や葉の付け根に葉が変形したとされる
長さ5〜12mmの刺が有るのが別名の由来。
葉は長枝では互生し短枝は束生し、長さ1〜5cmの倒卵形又は狭卵形で、先端は鈍頭又は円頭で余り
尖らず基部次第に細くなり短い葉柄となり、縁は全縁で裏は白色を帯びる。
木の名前「目木(メギ)」は茎を煎じ洗眼薬とした事で付いて、「小鳥止まらず(コトリトマラズ)」
は枝に鋭い刺が有り、小鳥も止まれ無いと思った事から付いた。
少し暖地性で自生地の重なる「大葉目木(オオバメギ)」は、葉が大きく棘が殆ど無いか全く無い。
山歩き記録
⇒北山
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