「葉場山火口」    キク科ヤマボクチ属
「ハバヤマボクチ」     長野県茅野市 八島ヶ原湿原にて (2009.8.25)
八嶋ビジターセンターから物見岩・蝶々深山に行き、帰路湿原の北側を歩るくと大きな花が有り開花前
の様子で写真の通り名前が書かれ、変わった名前のキク科「ババヤマボクチ」と有ったが未だ蕾。

日本固有種で本州福島県以南と四国・九州の山地に自生し、9〜10月枝先に黒紫色の大きな花を斜め
下向きに付ける。

花は茎上部で少し枝を分けて付け径4〜5cmの舌状花は無く筒状花の集まりで、総苞は球鐘形で白毛
に覆われ開出した披針形刺状の総苞外片多数が包む。

茎の高さ100~200cmと高くなり上部で少し枝を分け、葉は互生し長さ10〜20cm三角状で
縁に粗い鋸歯が有り裏面には白い綿毛が密生。

花の名前は
①昔の農村で屋根葺き用のススキを確保の為に草山を用意し、その山を「葉場山」と呼び、この山に
 種が風に乗って火熾し(火口=ぼくち)用の草が自生し、その草を「ハバヤマボクチ」と名付けた。
②本種の葉の裏は白い毛に覆われ、昔は葉を乾かし石臼で引き白い綿毛だけを取り出し火熾しに利用
 したので、「葉場山火口」と付く。

       山歩き記録 ⇒蝶々深山


TOP 花TOP