「福王草」    キク科フクオウソウ属
「フクオウソウ」    長野県松川町 烏帽子ヶ岳登山道にて (2007.10.6)
烏帽子ヶ岳に登り下山時、前衛峰の小八郎岳トラバース道を降るとボロ菊にしては違う花が咲いて、
良く見ると花も全く違い葉が円心形の5裂で、花の咲く姿も変わっているが美しさは感じなかった。

本州東北地方南部以西及び四国・九州の山地林下に自生、8〜10月白で少し帯紫色の花を付ける。

花は茎の中間から上に、円錐状に枝を分けた花柄の先に横~下向きに付け、総苞の長さ約1cmの
細い筒型で、花の長さ約2cm幅1~1.5cm舌状花9~13個の頭花を疎らに多数付け、花弁
は裏面に灰色の条が有り表面は縦線の模様が入る。

最初黄色い葯の付く(蕊の二分の一~三分の一近く迄葯が付着)長い雄蕊9~13個が飛び出て、
雄蕊が刺激を受け開くと雌蕊が出て先が2つに割れ反転する(写真の上部の花が先に咲き雌蕊の
柱頭が反転、その下の花は蕊の先が黒っぽく葯が落ちた?本種は薊類と同じと思うが?)。

茎の高さ30〜100cmと大きくなり、葉は互生し下部に集まり長さ6~10cm先が尖る円形
~卵心形で、3~7中深に切れ込み基部心形(変化多い)、長い葉柄は翼が見られて茎や萼に開出
腺毛が有り、葉や茎を傷付けると白の乳液が出る。

花の名前は三重県菰野町の福王山で見付けられ名前が付き、「福王山(ふくおうざん)598m」
は福王神社から1時間弱で登る事が出来るとされるが未登。
尚神社には「太子杉」と呼ばれる福王神社のご神木が有り、幹周6.63m樹高38m 樹齢1,000年以上
とされる巨樹で是非見たい!

        山歩き記録 ⇒烏帽子ヶ岳


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