「ハス(オオガハス)」
岐阜県可児市 薬王寺にて (2007.7.22)
薬王寺境内に駐車「蝮に注意」の看板を見て降って行く、余り広く無い池にヒメコウホネが咲いていて、
一段下に蓮池が有り橋で中に入られ、花は「オオガハス」とされるが時間が遅く花弁が閉じ気味だった。
「大賀蓮」は千葉県検見川(けみがわ)遺跡で発見の古代ハスの実を、大賀一郎博士が発芽させたのが
全国に広まり、今から約2000年前の弥生時代以前の物と推定されている。
全国各地の池・沼で大輪の花を付け、薬王寺も楽しまれているが自然で無く野山の花として疑問だが!
花は7〜8月地中の根茎から茎を伸ばし長い花柄を出し、美しい桃色の花を付け早朝開き昼頃に閉じ、
花弁14〜20枚で開花初期は中央に上部丸く平らな約24個の心皮(雌蕊の構成単位)が出る黄色
で倒円形の花托が付き、周囲先が白く元は黄色の雄蕊多数が囲むが短く自家受粉が出来ず昆虫頼り、
花托は黄色で花後に肥大し硬くなり果実が1個ずつ付く。
背丈は50〜100cmと大きくなり水面に葉を出し、扁円形の大きな葉は径20〜50cmで茎には
通気の為の穴が有り、葉柄が中央に楯状に付いて水面に浮く葉と、水上に出る葉の両方見られる。
本種の特長は明るい桃色の一重咲きで退色し難く、花弁の筋が不明瞭でのっぺりの印象がし葉も滑らか、
花弁は船底形でやや長細いとされるが、どれも確信的な違いの決定打とならず、一般のハスと二つ並べ
なければ分からない(並べても分から無い?)。
写真では花弁の裏側しか写っていないが、裏側はかなり明瞭に線状痕が出て内面も付いていそうだが?。
ハスの名前は花後に花托が肥大、蜂の巣に似て「ハチス」と呼び短縮し「ハス」に変化、発見者の大賀
先生の名前を付け「大賀蓮(オオガハス)」と付いた。
*2014年7月追記:7月29日再度行き、黄色い花托や雄蕊が見える花を撮った。
⇒「大賀蓮」
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