「麓 菫」     スミレ科スミレ属
「フモトスミレ」     滋賀県米原町 ブンンゲン登山道にて (2007.5.14)
奥伊吹スキー場の西側尾根でブンゲン山頂を踏み、東のスキー場方面に進むと軽いアップダウンとなり、
笹を広く切り開かれた幅広の尾根道を行くと、唇弁と側弁に紫色が強く出たスミレが所々に咲いていた。

本州・四国・九州の照葉樹林帯から2000m級の高原の痩せた山地にも自生し、3〜5月頃白〜淡紫
色の花を付ける。

花の背丈3〜7cmとなり暗赤紫色の花柄は葉より高く、花は径1cm程の白色で唇弁に紫色~赤紫色
の筋が入り、側弁の基部には短い毛が密生し、上弁は反り返る事が多く唇弁の先は尖るのが多い、距は
短く長さ2〜3mmで太くて丸く花色より濃い紅紫色を帯び、花弁の裏も紫色になる固体も有り。

葉は卵形長さ1〜3cmの基部心形で深く切れ込み先が尖るのも有り鋸歯は波状で緩やか、表は暗緑色
〜濃緑色で葉裏は紫色を帯び、葉の表面に普通光沢は無いが有るのも見られ、葉脈沿いにしばしば白斑
が入る変異の多い菫。

花の名前は「山麓=ふもと」で良く見られフモトスミレと付く、葉に白い斑が入るのは「フイリフモト
スミレ」とする。

       山歩き記録 ⇒ブンンゲン


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