「ヒメオドリコソウ」
岐阜県可児市 鳩吹山にて (2007.3.27)
一面のカタクリ群落から「氷場」に進み、木曽川の流れを見に行くとオドリコソウが集まって咲いていた。
ヨーロッパ原産の帰化植物で日本の各地の空地や道端に自生し、3〜5月頃紅紫色の小さな花を付ける。
花は上部葉脇1~3段に付け1個の集散花序に輪状5~7個付き、長さ8〜10mmの唇形で花冠の筒部
は湾曲し上を向き、上唇は曲がって帽子状で横を向き白毛が密生し、下唇は3裂し側裂片は上部棘状で
両側に少し開き、下唇の下裂片は下部2裂し丸くて両側に開く、但し形状の変化が多い。
雄蕊4個の葯は黒色で雌蕊花柱の先端は2裂し先が尖り、萼は5中裂の裂片は細長く尖り縁付近に白毛
と腺毛が多く見られ、萼筒の根元の下面に黒色の班紋。
茎は下部で良く枝別れし四稜で紫褐色を帯び高さ10〜25cm下向きの白毛が疎らに生え、葉は十字
対生し、長さ5~10cmの卵円形で皺が目立ち縁に鋸歯が有り、下部の葉は1~2cmの柄が付き
3〜4枚が輪生し上部の葉は無柄の三角状卵形で、葉を揉むと悪臭がする。
円錐状に葉が繁り上に唇形の紅紫色小花がちょこんと付く様子をし、上部の花の咲く辺りの葉は紅紫色。
花の名前は花が櫓の上で花笠を被り踊る姿に似て、オドリコソウと同属の小型で姫「姫踊り子草」と付く。
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