「バッコヤナギ」
「ヤマネコヤナギ」
(雌花)
岐阜県白川町 有本林道にて(2006.4.9)
有本林道から尾城山に登った帰り、道路をゆっくり走っているとこの花が咲いている
木を多く見掛け、
車を止め撮ったが遠くに焦点が合い、見辛い写真となってしまった。
北海道の西南部〜本州近畿地方以北及び、四国の山地や丘陵の日当たりの良い崖地等
に自生し、
3〜4月葉に先立ち楕円形の尾状花序を多数付ける。
雌雄異株で雌花序は1cm程の柄が付き長さ2〜4cm淡緑色(雌蕊の花柱が淡緑色
で柱頭は3~4
裂し黄色だが小さく花柱の色が出る)の楕円形で少し曲がり、雄花序は長さ5mm程
の短い柄が有り
長さ3〜5cmの黄色(雄蕊の葯が黄色)楕円形で、雌花序より太い花を付け、雄花
・雌花共花序の
付け根に4〜7枚の小葉が付く。
木の高さ5〜10mと高くなり、樹皮は灰褐色の若木は滑らかで古くなると縦に不規
則な裂け目が出て
ザラ付き、葉は互生し1~2cmの柄が有り長さ8〜15cmの楕円形又は長楕円形
で、表は鮮緑色の
裏面は綿毛が密生し粉白色で、先は尖り基部広い楔形か円形。
木の名前「バッコヤナギ」の語源は定かでない様だが、
①本種は樹高も高いのは15m程で四方に枝を伸ばして、ほしいままに振る舞ってい
るように見え跋扈
(バッコ)ヤナギ属で「跋扈柳」
②東北地方の一部の方言で「ばっこ=婆さん」と使う事が有り、花後に生えてくる白
い綿毛をお婆さん
の白髪に見立て、気ままに振る舞うので「跋扈柳」
と付くの二説が有る。
別名の「ヤマネコヤナギ」は花穂を猫の尾に例えヤナギ属で「猫柳」、山地自生で
「山猫柳」と付いた。
山歩き記録
⇒尾城山
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