「梅蕙草」     ユリ科シュロソウ属
「バイケイソウ」   岐阜県高山市 御嶽山継子岳登山道にて (2005.8.4)
チャオ御岳スキー場リフトを利用、標高約2200mから登り始めたが急登続きで途中敗退する、
然し花が多く変化が有り良い登山道だ、この花は日和田道合流近くの深い森の中に見られた。

北海道・本州中部以北の湿った山地林内に自生、6〜8月緑白色で梅型6弁花を多数付ける。

花は全て雄花両性花同株で径10~25mmを房状に付け、大型円錐花序を作り下部は分枝、
花披片は先が尖った細い卵形で緑色の筋が入り、縁は縮れて細かい不規則な鋸歯状。

濃茶色で楕円形円盤状の葯が付く雄蕊6個は花披片の半分程で、雌しべ1個の花柱は3個で
上部は強く外曲し噴水状で内面に柱頭、雄花両性花同株の為雌蕊の無い花も少数有り。

茎の高さ1〜1.5mとなり、茎葉は互生し広楕円形又は長楕円形の長さ20~30cmで先は
尖り縁は全縁の裏面に細毛が有り、平行脈が折れ曲がって顕著に出て基部鞘状に茎を抱き、
葉は何故か光を受けるのに不利な上下方向が同じ位置に3枚ずつ付く。

花の名前は花が梅の花に似て「梅」、「蕙=紫蘭」で葉が紫蘭に似て「梅蕙草(バイケイソウ)」と
付いた、全草有毒植物で、食後30分~1時間で嘔吐・下痢・手足の痺れ・目眩等の症状が出て、
死亡する事も有るとされる。

  追:近年本種の科名がユリ科からシュロソウ科に変更されたようです

      山歩き記録 ⇒御嶽山継子岳


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