「細葉の木曽千鳥」   ラン科ツレサギソウ属
「ホソバノキソチドリ」   長野県 焼岳中の湯登山道にて (2005.8.9)
焼岳「新中の湯コース」で登り始めると、鬱蒼とした樹林帯の眺望の得られ無い道が延々続き、
突然開けベンチの有る広場に出て、前方に噴煙が上がっている焼岳が正面に見え素晴らしい。

ここから眺望の広がる広々と開けた道となり、色々な花が見られる中キソチドリの花が咲いて
いて、山地の針葉樹林に自生し頭の方で万歳の様な形をしているのが「キソチドリ」とされる、
写真はそれが見られ無く「ホソバノキソチドリ」の様だ。

北海道と本州中部地方以北の深山草地と四国の剣山に自生、7~8月淡黄緑色の花を付ける。

花は茎先に多数付け、唇弁の長さ5〜6mmで距は細長く長さ1.2~1.8cmを水平から
下向きに垂れ、萼片の長さ2~3mmで開出し側花弁と背萼片は花柱を囲む。

茎の高さ20〜40cm、茎葉は鱗片葉が2~3個付き、葉は下部の1枚が大きく狭長楕円形
で長さ3〜7cm(葉は鱗片葉及び下部の狭長楕円形の葉も写真に写って無い様子)。

花の名前は木曽千鳥(最初に信州木曽で採集し花姿を千鳥例えた)に似て、それより葉が細く
「細葉の木曽千鳥」、少し似る「小葉の蜻蛉草(コバノトンボソウ)」は花の向きがほぼ同じ。

      山歩きの記録⇒ 「焼岳」


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