「トウカイモウセンゴケ」
岐阜県土岐市 陶史の森にて (2012.6.29)
東海地方と関西地方の湧水湿地の固い土壌や岩地に自生、
6〜9月桃色~紅色の花を付ける。
花は食虫植物で晴天の午前中に開き午後及び曇ると閉じ、大きさ径8〜10mmと
小さな5弁花、
雌蕊1個は5裂し先は花弁に沿って広がり、黄色の丸い葯の付く雄蕊が5個。
花茎は直立し高さ10〜15cm、
葉は根生しロゼット状に広がり赤色(日陰は緑色も有る)で
柄が有りしゃもじ型をし、腺毛が密生の毛の先には粘液球が付き粘液を分泌し捕虫をしている。
尚当地にも生育し本種と自生地が重なるとされる「コモウセンゴケ」は、葉は同じしゃもじ型だが
葉身と葉柄の境界が分かり難く、「トウカイモウセンゴケ」は葉の形がスプーン形をし明瞭。
前に撮った白花の
「モウセンゴケ」は、普通一般湿地に自生し葉は立ち上がる。
花の名前は本種が東海地方で最初に確認され、「東海毛氈苔(トウカイモウセンゴケ)」と付いた。
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