「トキワツユクサ」
(ノハカタカラクサ)
愛知県豊橋市 賀茂神社にて (2009.6.8)
賀茂神社に広がる300種37,000株とされる
⇒賀茂菖蒲園
を見て本殿に行くと、参道に真っ白な 花弁3枚の花が咲き、菖蒲園は花の盛りで楽しめた。
南アメリカ原産帰化植物の常緑多年草で、野生化し暖地の山野に見られ6〜8月白色の花を付ける。
花は葉脇から花柄を出した先に1〜3個付け、直径1.5cm程の三角状で白色花弁3枚を平開、黄橙
色の葯の付く雄蕊6個の雌蕊(花柱)1個、蕊と絡み合う様に白色の長毛が密生し、花弁の間に緑色の
萼片3枚が覗き真っ白な花弁と上手く溶け合い美しい花だ、萼片と花柄には1mm以上の軟毛が付く。
茎は地を這い又は射上し節から分枝し枝や根を出し広がり、茎の高さ30〜50cm葉は無柄で互生し、
楕円状卵形の長さ2、5〜6cmで先は尖り表裏無毛で波打つのが多く、縁に短毛が有り基部は葉鞘。
花柄や茎が紫色と緑色が有り緑色の方がやや大きく、茎が緑色のは不稔(種子が出来ない)とされ、
茎が紫色は結実し、本写真の様に茎が緑色は「ミドリハカタカラクサ」や「オオトキワツユクサ」と
分類する考えも有る。
花の名前は葉が露草(ツユクサ)に似て、一年中葉が茂って常葉⇒常盤(色を変え無い)と付いた、
別名は同種同属に赤花を付け葉の縞模様が博多織に似て博多唐草又は博多柄草と付き、別の花で
「縞紫露草(シマムラサキツユクサ)」が有り、本種がその野生種とされ野が付き「野博多唐草」。 | |