「種付花」   アブラナ科タネツケバナ属
「タネツケバナ」  岐阜県美濃市 今淵ヶ岳登山口にて (2009.4.28)
瀧神社に 「権現滝」 の写真を撮りに行った時、直ぐ上の今淵ヶ岳登山口方面に進むと
咲いていたが、周囲を樹林が囲み少し暗い場所ではっきりしない写真となってしまった。
「タネツケバナ」  岐阜県美濃加茂市 「みのかも健康の森」にて  (2007.4.11)
何処でも見られる花だが、「森の管理棟」から「あじさいの池」近くに来ると咲いて撮った。

日本全国の野原や水田の畔・山地等の湿けた所に自生、3〜6月白色の小花を多数付ける。

花は総状花序を出し枝先に大きさ3〜4mmで先が丸い白色花弁4個を十字形に開き、総状
に10〜20個付け雄蕊6個の雌蕊1個で長さ1.5~2.5mm長卵形萼片が4個、花期は
長く茎を伸ばしながら下から咲き上がって行く。

茎の高さ10〜30cm株立ち状となり、葉は頭大羽状に深裂し根生葉はロゼット状で開花期
に枯れ始め、茎葉は互生し無柄で茎を抱き、小葉は3〜17枚の円形〜長楕円で、頂小片は
3裂し側小片は2裂するが形の変異が多く見られ、茎・葉柄・葉に細毛が多い。

花後種に触れると勢いよく反転し種を飛ばし、飛ばした直後には皮は二つの円を作っている。

花の名前は実が熟すと種を飛ばし良く繁殖させ、「種付け馬」の意味合いを借用し「種付花」、
又苗床を作る前の種籾を水に漬ける頃に本種の花が咲くので、「種付花」と付くの二説有るが
前者が有力?
*アブラナ科タネツケバナ属    ・ミヤマタネツケバナ


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