「タニウツギ」
(ベニウツギ)
岐阜県白鳥町 熊ヶ岳登山道にて (2005.6.4)
油坂峠を越す158号峠少し手前に、「熊ヶ岳登山口」の案内板が有り入るがずっと
林道歩きが続き、
入って直ぐ淡紅色タニウツギの花が見られ、その先も最盛期の様子で次々明るい花が
咲いていた。
北海道・本州・四国・九州の日当たりの良い、主に日本海側の山野に自生の落葉低木で、5〜7月頃
淡紅色〜紅色の花を付ける。
花は本年枝の先端や葉の脇から散房花序を出し多数付け、長さ2〜4cm筒部が短い
漏斗形で先が
5裂の合弁花、雄蕊5個の花糸は花冠の半ば迄合着し下部に毛が有り、雌蕊1個の花柱
は花糸より
やや長く先端は円盤状の柱頭となり、蕚は5全裂し蕚片は長さ約5mmの線形。
茎は下部から枝分かれし株立ち高さ2〜5m、本年枝は紫褐色を帯び皮目が多く古枝は
灰褐色となり
縦に薄く剥がれ落ち、葉は対生し長さ4〜11cm楕円形又は卵状楕円形で、先は鋭く
尖り基部円形
又は広楔形で縁に細鋸歯が有る。
蕾は赤が強く開くと淡くなるが、花の咲く数が多いせいか派手に咲いている様に見え良く目立つ花。
花の名前は谷の渓流沿いに多く自生し「谷」、 茎が空洞で「空木(うつぎ)」で「谷空木」と付き、
別名は花の色が赤く「紅空木(べにうつぎ)」と付いた。
山歩き記録
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