93 |
熊ヶ岳
(くまがたけ) 1,116m
|
H17年6月4日 8時30分〜13時05分
岐阜県白鳥町 晴れ一時雷雨
|
”山頂の直ぐ下迄 林道歩き、そして 山頂が見付から無い” |
暑くなり北方面の山へと白鳥の「白尾山」に登ろうと考えたが、長いゲレンデ歩きは暑いと厳しい、同じ白鳥の「熊ヶ岳」に登る事にした、こちらは標高差が無く楽に登られる山だと思う。
MAGロード(東海環状自動車道)に御嵩ICで入り北上、白鳥ICで下り白鳥の町に入り158号を油坂峠に向かった。
|
|
158号の「熊ヶ岳」登山口 |
登山口の看板 |
以前スキーを楽しんだ油坂スキー場を見ながら登って行く、
今はスキー場が閉鎖されている様子。
|
タニウツギ |
なかなか良いスキー場で色々思い出も有り、
無くなるのは惜しい気持ちになる。
道路の上にスキーで滑った屋根を2箇所過ぎ、
少し行くと右側スペースの奥に「白鳥へようこそ」の大きな看板が有った。
看板の右上隅に小さく「熊ヶ岳登山口」と書かれている。
何とか1台止めても、奥に続く林道の通行に邪魔になら無いので駐車した。
この先右にもう1本林道が有り、
その先石碑が立つ所に4台程の駐車スペースが有る。
もう少し先に行くと油坂峠のトンネルだ。
8時30分ピンクのタニウツギの花を見ながら、林道を歩き始める。
少し行くと鍵が付いたチェーンが付けられて、一般の車は入れ無い。
|
カツラの大木 |
直ぐ正面に大きな木が見えてきて、「桂(かつら)」の大木だ。
|
林道歩き |
かなり幹周りは太いが下部から株立ち状に分かれていて、
一番下の部分だけが非常に太く幹回りは何m有るのだろうか?
大きな木の周囲は一種独特の雰囲気を醸し出し、
何故か惹かれるものが有る。
際に小さな小屋が見られ、余りに小さく何の為の物なのか?
林道はタニウツギの花が満開で綺麗だ。
左下は谷がかなり下になってきた、この林道は緩やかに高度を上げて行く。
暫く進むと又大きな木が見えてきて、
林道から分かれ近付くとトチの木の大木だ。
この木も立派な木だが葉が完全に開いて無い様で、上の方が少し寂しい。
|
トチの木の大木 |
トチの葉は大きくて立派なので、
もう少し過ぎれば違ったイメージで迎えてくれそうだ。
|
タニウツギ |
林道に戻り相変わらず咲き続けるタニウツギを見ながら、高度を上げて行く。
|
タニウツギと美しい山肌 |
向かいの山肌が見える様になり、一帯は整然と植林され美しい。
林道が続いているが、落石も殆ど無く道の状態は良い。
|
ジシバリ |
タラの木が有り、芽が摘まれているが未だ多くの芽が残っている。
暑くなってきた、かなり登ってきて見晴らしが利く様になるが、
遠くは雲が有り叉霞んでいるので今日は眺望が良く無い。
相変わらずタニウツギの花は続いているが、他の花はジシバリ程度。
大分汗を掻きながら歩いて行くが、
そろそろ林道歩きも飽きてきてやはり単調だ。
ウドが有る、これも摘まれている様だが未だ多く残っている。
腰掛けて休む適当な場所が無く、立ったまま小休止し水分を補給した。
両側がブナやナラの自然林となってきた、
もう少し行くと山道になるのだろうか?然し山道は無い。
|
平家・滝波山方面 |
高度が上がりタニウツギの花も蕾が多くなり、カラマツ林が見られる様になった。
分岐に来たが何も標識は無く、
林道右下に椅子に使ったのか丸太の輪切りが有り火を焚いた跡が残っている。
どちらにと迷う、
左の木に赤布が結ばれたのが気になるが同じ様な道が続く右に進んだ。
いずれにしても山頂近くで有り、目的地は前に見えているピークだと思う。
只地形図から山頂は送電線の直ぐ近くで、
送電鉄塔が有りそうだが見えて無い。
左山でカーブしながら行くと、林道に草が生えている様になり終点となった。
左上が山頂だと思うが道は全く付いて無く、
木が密集しているので無理に入らず分岐に戻る。
|
蕾みが混じるタニウツギ |
分岐を左に進む、こちらの林道は石を撒いた道で新しい様に思う。
右山で進み大きくカーブすると、送電鉄塔が見える様になる。
10時30分左下に送電鉄塔が立ち、
右上笹原の先の送電鉄塔迄道が続いている所に来た。
標識は無いが低い笹の中を登って行くと、
ワラビが道の中にも出ていて踏んでしまいそう。
この辺りチゴユリやユキザサが咲いている。
送電鉄塔手前に梱包用の青いテープが横切っているが、何の為か分からず。
10時40分送電鉄塔に着いたが、山頂標識等は何も見られ無い。
|
林道の分岐ここは左へ行く |
先に道が続いているので進んでみるも、どんどん降って行くので又戻る。
一番高い所は送電鉄塔の直ぐ左辺りだ。
青いテープよりもう少し戻ると、
ピーク方面に微かに人が通った跡が見られ入る。
笹は背丈以上で押し広げながら進み、
雑木林となると又もテープが斜面に付いていた。
道は無くなったが、テープ沿いに無理やり掻き分け進んで行く。
余りに雑木が煩い為妻にここで待って貰って、
ピーク目指し進むが大きなコブが有る訳で無い。
ここが一番高いと思う所にプラスチックの黄色杭が有り、
塩ビパイプの切れ端が括り付けられている。
勝手にここが山頂と決め戻ったが体が痒い様な気がしてきた、
この季節の藪漕ぎはダニに要注意。
|
|
林道から分かれ送電鉄塔へ向かう |
送電鉄塔手前 |
只ヤブ漕ぎと言っても、ここは少しの距離しか無いのだが。
|
ユキザサ |
送電鉄塔付近は暗く見晴らしも無い為休憩せず、
11時15分ワラビを少し摘み戻った。
林道に来るが陽が射している所は暑い、日陰を探しながら降って行く。
然し太陽が真上近くで、なかなか日陰の所が見付から無い。
分岐に戻るも丸太の有る林道下の広場も日陰は全く無く、
暫く降って林道の際で日陰を見付け昼食とする。
虫が寄ってきて煩い、
香取線香を点け湯を沸かそうとしたらゴロゴロと鳴り出した。
雲行きが怪しく雷も結構近い。
あわてて片付けて歩き出すと雨が降ってきて、早めに切り上げ良かった。
雨具を付け歩き出すと結構強く降ってきて、
上しか付けなかった為下半身が濡れて来る。
|
|
ヤマツツジ |
ヒゴクサ |
木の下に一時避難しようと思うもなかなか良い場所が無い、
やっと見付けて暫くやり過ごす事にした。
少しで雷も遠くに行き明るくなって来たので歩き始めると雨は止むが、遠くに雷雲が見えそれに1時頃に車に戻れそうで、昼食は取らずそのまま降りる。
|
コナスビ |
雨上がりの美しい山肌とウツギの花を楽しみながら、13時05分車に戻った。
標高差は約450mと少ないが、林道歩きが長く結構疲れた気がする。
白鳥に戻り156号沿い長滝道の駅の、
「白山長滝公園」で長良川の川原で昼食とした。
大和町迄戻りやまと温泉「やすらぎ館」入浴料600円に入り帰る。
この山は白鳥町観光協会にトレッキング場として掲載されていたが、
ネット検索しても山行報告は無くどんな山か掴む事が出来ず登ってみた。
御嶽山が見えるとガイドに有ったが、木が茂り現在は見え無いと思う。
後日「白鳥トレッキング案内」を出している白鳥町産業振興課に問い合わせした、
山頂ははっきりして無く山頂標識も付けて無いとの回答だった。
尚現在の白鳥町観光協会のサイトには、
この山はトレッキング案内はされて無い。
|
本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
クリックしますと元のサイズで表示します |
|
出会った花: ・タニウツギ ・ヤマツツジ ・ジシバリ ・チゴユリ ・ユキザサ
・コナスビ ・ヒゴクサ
|