「立波草」    シソ科タツナミソウ属
「タツナミソウ」    岐阜県御嵩町 みたけの森にて (2007.5.16)
花色が紫〜青紫とされ、下の写真は殆ど青で僅かに紫が入り、ここのは明るい紫色、
三枚目の写真の遠景で写したのを見ると、風情を感じる咲き方をし良い花に見える。
「タツナミソウ」      岐阜県  可児市郊外にて (2005.5.28)
可児市の田園地帯に咲き、色は普通青紫色とされるが写真は青色で本種は色の変異が多い様だ。

本州及び四国・九州の丘陵や野原に自生し、4〜6月頃茎先に青紫色~淡紅色の唇形花を付ける。

花は茎先に節毎2個総状に並び筒部が長い2cm程、基部から急に曲り立ち上がり一方向を向き、
上唇は膨らみ兜状で下唇の中部辺りに紫色斑点模様が有り、萼は唇形で上唇の背に丸い膨らみ。

茎は短く這う地下茎から立ち上がり高さ20〜40cm、断面四角で赤味を帯び白色軟毛が開出、
葉は柄の有る広卵形で数枚が対生し、長さ1〜3cmで先は丸味を帯び基部心形で縁に荒い鋸歯
が有り両面に軟毛と葉裏に腺点。

似るオカタツナミソウは花穂が短く花がこじんまりとし、ヤマタツナミソウは花を横向きに付け、
他のタツナミソウは花を斜上し付ける。

花の名前「立波草」は一方に向く長さ約2cm青紫色の穂状の花姿を、荒々しい海に打ち寄せる
波頭に見立て「立波草(たつなみそう)」と付いた。
*シソ科タツナミソウ属   ・シソバタツナミ   ・ヤマタツナミソウ


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