「仙人草」   キンポウゲ科センニンソウ属
「センニンソウ」     岐阜県美濃加茂市 山之上富士にて (2006.9.14)
富士山(山之上富士)に下から登る登山口は、「みのかも健康の森」の外に出て車道を渡った先に有り、
348号を横切り山と畑の間の道を山之上富士下の登山口に行くと、道の際の所に集まって咲いていた。

草本の様な姿だが蔓性半低木植物で、日本全国の野原や丘陵・林縁等に自生し、7〜10月頃枝先や
葉の脇に円錐状に白色の花を多数付ける。

花は大きさ2〜3cm、倒披針形の蕚片(花弁は無い)4枚を十字状上向きに開き、雄蕊多数は長いが
花弁より短く、雌蕊10個程で花柱は細く先端は外に曲る。

茎は蔓性で良く枝分かれし曲がりくねり他の草木に絡み付き、葉は対生し柄が長く巻き髯状で、3〜7
枚の小葉からなる羽状複葉で、小葉は厚くてやや光沢が有り全縁の長さ3〜7cm卵形、先端は小さく
突出し縁は滑らかだが、時に淡色の斑紋が入ったり葉先が丸いのや三角状~細長い三角状及び2〜
3の切れ込みが入る等変化有り。

似る「牡丹蔓(ぼたんづる)」は、葉が1回3出複葉で葉の縁に粗い鋸歯が付く。

花の名前は花後に花柱の先や7〜8個付く実の白い毛が長く伸び、仙人の髯や白髪に見立て「仙人草」。

    山歩き記録 ⇒富士山(山之上富士)


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