「鷺草」    ラン科ミズトンボ属
「サギソウ」   愛知県春日井市高蔵寺 築水池遊歩道にて (2009.8.1)
今年は梅雨明けが遅れて山に行けない状態が続いた、少し歩こうと高蔵寺の「西高森山」に向う、
夏休みのせいか築水池側の駐車場も一杯で止められ無い、植物園側に入ると運良く空いていた。

築水池を左廻りで歩く為右に入ると少し水が流れる斜面に咲いて、距離は近く少しズームで撮る。

花は羽に見えるのが唇弁で真ん中の鷺の首が唇弁の中裂片、後ろに出る緑の尻尾の様なのが距、
距には透明な蜜が入り昆虫を誘い花粉を他の花に運ぶ、上の白いのが側花弁で緑色3枚は蕚片。

緑色の草叢の中にシラサギが翼を広げた様に見える、花の容姿も良く出来ていて見て楽しい花だ。
「サギソウ」    岐阜県瑞浪市 屏風山にて (2007.7.31)
屏風山の「大草北ルート」で山頂を踏んだ後、南に尾根を辿って黒の田湿原迄足を延ばす。

湿原には前回見られたトキソウやカキランは無く、華やかなノカンゾウも終わりかけの様子、
夏の花の小さく真っ白なサギソウが、広い湿原の中にぽつんぽつんと広範囲に咲いていた。

サギの頭部に見られるのが尖ったり丸みが有ったりし、又飛んでいるようにも見え面白い花、
一番下の写真の右上はサギソウの花を背後から見た様子、又これも変わった形をしている。

       山歩き記録 ⇒屏風山
「サギソウ」    岐阜県可児郡御嵩町 御嵩の森にて (2006.9.5)
「御嵩の森」林道上部の東屋横に駐車、湿原に下り小湿原の中の木道を歩くが何も花は見られず、
広い湿原に行くと遠くにサギソウが見られ、姿は小さいが湿地に鷺が居る様に見えて面白い。

本州秋田県以南及び四国・九州の野山の日当りの良い湿地に自生、7〜8月鳥に似た花を付ける。

花は白色で茎先に1〜5個付け大きさ約3cm、唇弁×1側弁×2上蕚片×1側蕚片×2からなり、
3裂する唇弁の中裂片は鷺の首の様で、両側の側裂片2個が羽根の形状をし鷺が飛ぶ様な感じ。

上の三角状で両側に付くのが側花弁で、両側の緑色の三角状に開いたのが側蕚片で上に上蕚片。

1枚目の写真は鷺の腹側が見え裏返って飛んでいる様な感じだ、実際は中唇弁が痛んでいるだけ。

花の名前は花を前から見ると白鷺が翼を広げ飛んでいる様に見え、「鷺草(サギソウ)」と付く。

白鷺(しらさぎ)と付く鳥は存在せず白い鷺の総称、日本で見られる白い鷺は「小鷺(こさぎ)」
や「中鷺(ちゅうさぎ)」「大鷺(だいさぎ)」「唐白鷺(からしらさぎ)」が生息している。


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