「山茱萸」 (春黄金花・秋珊瑚)   ミズキ科ミズキ
「サンシュユ」 (ハルコガネバナ・アキサンゴ)  岐阜県川辺町にて (2006.3.31)
大牧谷から納古山の山頂を踏み小牧谷で下山し、下麻生の集落を歩いていると庭先に咲いていた、
朝鮮及び中国原産で江戸時代享保年間に渡来の植物、庭木とし植えられ野山の花で無いが掲載!

木は落葉小高木〜高木で3〜4月葉に先立ち枝一面に散形花序を付け、黄色小花を密に付ける。

花は4枚の総苞片の中央から黄色小花を20〜30個密に塊状に付け、花弁4個は強く反り返り
長い雄蕊4個と基部丸く短い雌蕊1個、花序基部に4個の褐色総苞片が内に2個外に2個付く。

木の高さ5〜15mと高く樹皮は帯褐色で鱗片状に剥がれ、葉は互生し長さ3〜10cm卵状
楕円形で先は鋭く尖り裏面有毛、主脈の基部に褐色の毛の塊が有り中脈に対し丸みの有る側脈が
6〜7対付き、樹皮は褐色を帯び鱗片状に剥がれる。

実は長さ1.5〜2cmの楕円形で赤く熟すが、少し渋味が有り甘酸っぱく余り生食に適さ無い。

サンシュユの萸はぐみとも読み、グミとはアキグミ・ナワシログミ等赤い小実の付く木の総称。

木の名前は中国・朝鮮の「山茱萸」の音読みが和名の由来、早春の葉が付く前に木一面に黄色の
花が付き「春黄金花(はるこがねばな)」とも呼ばれ、秋のグミの様な形の赤い実を珊瑚に例え
秋珊瑚(あきさんご)とも言いみずみずしい真っ赤な実を付け、味はやや渋みが有り甘酸っぱい。

         山歩き記録 ⇒納古山


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