「白根川弓」 (鈴鹿芹)   セリ科シシウド
「シラネセンキュウ」 (スズカゼリ)   岐阜県七宗町 高屋本谷登山口にて (2008.9.27)
納古山に登って下山後花が咲いてるかと、今年5月登った高屋(点名)本谷登山口の室兼林道に行き、
林道を本谷奥や岩井谷に入るも変わった花は無く、高屋登山口の本谷に下りると川岸に咲いていた。

本州・四国・九州の山地沢沿いの林縁に自生、9〜11月枝先に白色の小花を多数集まって付ける。

花は直径4~10cmの大型複散形花序を出し、花序に15〜30個の枝が有り小散形花序を付け
糸状の小総苞片が多数で、長短の有る柄の付く20〜50個の外側花弁が大きい5弁花の小花を茎の
頂部に付け、花柱2個で葯が白色の雄蕊5個は花弁より長い。

茎は中空で直立し単一で節付近は紫色を帯び、葉が付く反対側にやや屈折し上に伸び、無毛又は
僅かに有毛で高さ80〜150cmとなる。

根生葉は長い柄が有り大型で柄の下部が袋状に膨らみ、茎葉は互生し3〜4回3出羽状複葉で葉柄
は袋状に膨らみ浅い緑色で、小葉は卵形や楕円形他変化が多く裏は白っぽい。

似るオオバセンキュウの葉1〜2回3出羽状複葉で、シラネセンキュウより少なく隙間が目立ち、
本種は柄の下部が袋状に膨らむがオオバセンキュウは膨らまず、羽片が下方に弓状に曲がっている。

花の名前は日光「白根山」山域で見付け、中国渡来「川弓」に葉が似ていて「白根川弓」と付いた、
別名の「スズカゼリ」は鈴鹿山地に多く見られ付いた、当地から割と近いが藤原岳以外登って無い。

    5月に登った「高屋」の山歩き記録 ⇒高屋


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