「カンスゲ」
福井県大野市 保月山にて (2003.5.17)
農道報恩寺線の登山口から登り、イワウチワ等の花が咲く中カンスゲが登山道脇に見られたが、
スゲ属は「オクノカンスゲ」や「ミヤマカンスゲ」等近いスゲが有り、同定がが難しい花だ。
本州福島県以西及び四国・九州の山地林下に自生の常緑多年草で、4〜5月花茎先に黄褐色の
花を付け、花茎は葉の間から立ち長さ20〜30cm、先端に1個の雄小穂と下に黄褐色で長さ
約3cmの雌小穂が4〜6個付く。
葉は多数の根生葉を斜め上に伸ばし幅4〜10mm長さ30cm〜50cm、固く厚みと光沢が
有り縁の小刺は鋭く断面凹状又はV状三脈は無く、根元黒紫色で根元から匍匐茎を出し増える。
「ホソバカンスゲ」は日本海側に分布でこの山が該当、葉幅3〜6mmとされ写真も細くホソバ?
然し葉幅4〜6mmが両者に重なり葉の幅だけでは見分けが出来無い。
花の名前は冬も葉が枯れ無い「菅」で、「寒菅(かんすげ)」と付いた。
写真に出ているが葉の表面Ⅴ字状に見え本種としたが、M字状にも見え「オクノカンスゲ」かも?
他の2種類の実物を見たい。
山歩き記録
⇒保月山
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