「髪剃菜」 「顔剃菜」   キク科コウゾリナ属
「コウゾリナ」     長野県茅野市 八島ヶ原湿原にて (2009.8.25)
春の花のイメージだが花期が5〜10月と長く、黄色い花は目立ち湿原の遊歩道脇に多く咲いて、
日が射し黄色の花は特に撮るのが難しい、マクロ写真も撮り忘れて色飛びの写真だけとなった。

北海道及び本州・四国・九州の山野や道端に自生し、5〜10月頃茎先に黄色の花を1個付ける。

花は疎らに枝を分けた先に付け、舌状花多数の大きさ2〜2.5cmで総苞はやや黒っぽい緑色。

茎は緑色〜赤褐色の高さ30〜100cmと高くなるのも有り、根生葉は花期には枯れ下部の葉は
倒披針形で基部翼の有る柄が付き縁に鋸歯が有り、上部の葉は披針形で基部茎を抱く。

似るミヤマコウゾリナは褐色の粗毛と短い白毛が生え、総苞は黒く根生葉が密に付き、高山礫地
に自生のカンチコウゾリナは総苞が黒でミヤマと同じだが、茎に黒剛毛が生え根生葉は密で無い。

花の名前は全体に剛毛が多くてざらつき、触れると痛いのでカミソリに見立て、髪や顔等が剃れる
菜で「髪剃菜・顔剃菜(こうぞりな)」と付いた。
     *キク科コウゾリナ属   ・ミヤマコウゾリナ  ・カンチコウゾリナ


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